マンホールのふた販売に福井市が込めた意図

北陸で初実施、他市では申し込み倍率40倍も

福井市下水管路課は今月20日より、市日野川浄化センターで販売予定品のマンホールを公開する(写真:kameal/PIXTA)

福井県の福井市は不用になった市のマンホールふた10枚を1枚千円で売却する。地域色豊かなふたを紹介する「マンホールカード」の人気が高まる中、自治体のふたの販売は全国で活発化。初めて販売した前橋市では、倍率が約40倍となったものもあった。福井市は「下水道が大切なライフラインであることを感じてもらうきっかけになれば」としている。2月8日まで希望者を募っている。市によるとふたの販売は北陸初という。

前橋市は2017年、マンホールカードでも紹介された同市の花のバラをデザインしたふたなど10枚を各3千円で販売。コレクターらの耳目を集め193件の申し込みがあり、一部は約40倍となった。愛知県岡崎市は市民対象にふたの競りを実施。神奈川県茅ケ崎市では海と岩、太陽を描いたオリジナルデザインのカラー美品を1万円で募ったところ、31倍の倍率だった。

福井市下水管路課は前橋市の事例を聞き、販売を企画。担当者は「下水道は地中にあり、電気や水と違って見えない。しかし下水道も大切なライフラインの一つで、詰まれば生活に大きな影響が出る。唯一目に見えるマンホールふたを通して、身近に感じ大事に使ってもらえれば」としている。

福井市が販売する使用済みのマンホールふた=1月16日、福井県福井市文京5丁目(写真:福井新聞)

販売するのは他市と同様に更新などによりいらなくなった鉄製ふた。直径60センチ、重さ約40キロで毎年200~500枚程度が不用となり、これまではリサイクル業者に、1枚千円以下で売却していた。耐用年数は車道は15年、歩道は30年。新品価格は約3万円で、公共物であるため個人では購入できない。

10枚は、福井市独自デザインの2羽の不死鳥を描いたカラー、無色のものをはじめ、格子状、滑り止めが付いたものなど。1975年から2017年製で、いずれも使用歴があり、さびや傷がついている。

申し込みは1人につき1枚。応募者多数の場合は抽選となる。1月20~27日に市日野川浄化センターで販売予定品を確認できる。ホームページでも閲覧できる。申込書に必要事項を記入し、市企業局庁舎4階の同課に持参するか郵送する。問い合わせは同課=電話0776(20)5656。

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