「4代目プリウス」は一体、何がズレていたのか

一部改良で変わったのは外観だけじゃない

奇抜すぎた前後ランプデザインをすっきりとまとめ直した(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

登場から約3年。トヨタ自動車の「プリウス」がマイナーチェンジを行った。通算4代目となる現行モデルでは初めての大がかりな変更である。

エクステリアデザインの大幅変更

もっとも自慢のハイブリッドシステムをはじめとするメカニズムについて変更はない。大きいのは「クラウン」「カローラ スポーツ」に続いて全車にDCM(車載通信機)を標準搭載したコネクテッドカーとなり、先進安全装備のパッケージであるToyota Safety Sence(トヨタセーフティセンス)の内容を充実させたうえで、やはり全車標準装備とされたこと。そして何より、エクステリアデザインに大幅に手が入れられた。

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登場当初から、4代目プリウスのデザインには批判の声が多かった。特に前後のライトまわりの形状は複雑怪奇だし経緯不明だしで、男性からもそうだが特に女性からとことん嫌われてしまった。開発陣はデビュー時に「変わっていないと思われるのを避けたかった」と言っていたが、いったいどうしてそんなに自信がなかったのだろうか。ユーザーのことを真摯に考えたコンセプトを明確にし、時代に応じて進化させ、それに従った形状を与えれば、ユーザーはちゃんとそれを理解したはずである。たとえば、フォルクスワーゲン(VW)「ゴルフ」のように。

実際、現行プリウスのハードウェアは劇的な進化を遂げていた。TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に基づくGA-Cプラットフォームの採用によって走行性能、快適性は飛躍的に向上したし、ドライビングポジションも適正化された。クルマとしての基本性能が格段に底上げされたのだ。

そして燃費である。ハイブリッドシステムの基本構成は変わらないものの中身はほぼ刷新され、JC08モード燃費はついに大台突破の40.8km/Lに到達した。

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