日本人の勘違い「快適=健康に良い」の真実

冬の風呂、玄関、トイレ…寒暖差なくすには

その理由には、「その空間・場所に暖房器具が設置されていないから」「寒くても我慢できるから」「必要性を感じていないから」という返答が多かった(下図参照)。空間的・物理的な制約があるほか、精神論でひたすら耐えている様子がうかがえる。

日本には『我慢は美徳』『寒さは体を強くする』という考え方が根強くあることも、原因の一つだろう。ここで重要なのは「快適さと健康は別もの」と認識することだと、岩前氏は強調する。

「快適さは個人の基準に応じて心が求めるものですが、健康は皆一律に体が求めるものです。例えば冬の寒さは感覚的なもの、低温は物理的な現象。この区別を明確にしなければ、快適=健康、という幻想から抜け出すことはできません」(岩前氏)

快適に暮らすだけでなく「健康に暮らす」へ

では、どうすれば真冬にも「快適かつ健康」に暮らすことができるのか。手っ取り早いのは、非居室空間にも暖房器具を設置することだ。さまざまな商品が世に出ている中、ダイキンが2018年に発売した「ココタス」が好評を博しているという。

「ココタス」は業界最小(460×380×奥行175mm)※の天井埋込カセット形小型エアコン。空調専業メーカーとして非居室空間の空調について研究を重ねてきたダイキンが、室内の低温・温度差という生活課題を解決するべく開発した商品だ。
※天井埋込カセット形エアコンにおいて、2017年9月現在

積水ハウス 住生活研究所長 河崎 由美子

ココタスは、大手住宅メーカー・積水ハウスで高く評価され、すでに多くの物件で取り入れられている。その理由について、同社の住生活研究所長・河崎由美子氏に話を聞いた。

「人生100年時代には、暮らしにおける『幸せ』のさらなる追求が重要だと考えており、そのためには住まい手が長く健康に暮らせるような家づくりが欠かせません。その中で健康に悪影響を及ぼす『室内の低温・温度差』問題を解決したいと考えていたところ、ぴったりなのが『ココタス』でした」(河崎氏)

積水ハウス 建築事業開発部
リフォーム事業開発室
内装・設備開発グループ 課長
石川麻子

既存の住宅でも省スペースで設置できるので、後付けがしやすいのもココタスの特長だと、リフォーム住宅の商品開発を担当する石川麻子氏は語る。「ココタスはとにかくコンパクト。しかも天井設置型のため、洗面所や脱衣所といった小スペースに取り付けても、十分な作業空間を確保できます」

同社は実際に2018年秋から、リフォーム住宅向けのパッケージプラン『いどころ暖熱』の1アイテムとしてココタスを取り入れた。「今まで寒かった洗面室や廊下を快適な温度に保てるとあって、リフォーム時に検討していただきやすいのです」(石川氏)。

積水ハウス 商品開発部
商品技術開発室
設備開発グループ 主任
漆原 慎

さらに積水ハウスは、共働き世帯をターゲットに据えた商品「トモイエ 共働きファミリーが暮らす家」にココタスを導入。2018年8月にキッズデザイン協議会(内閣府認証NPO法人)主催の「第12回キッズデザイン賞」を受賞した。

「例えば脱衣室が暖かければ、幼児のいる共働き家庭でも慌てずに身支度をできます。高齢者に限らず、家族全員が実感できる価値ですよね。ココタスによって、『トモイエ』の描く理想的な生活空間を一つ叶えることができました。

今や、住まい手の健康は家が守る時代。ココタスのような便利なツールを取り入れて、家に『居心地のいい場所』を増やすという豊かな発想が、幸せな住まいづくりに不可欠です」(河崎氏)

ココタスは省スペースで、脱衣所に取り付けても圧迫感がない

同社商品開発部商品技術開発室の漆原慎氏も、「非居室空間の低温・温度差問題への有効策を考えるうえでは、暖房器具をただ設置するだけではなく『使い方』『省エネ性』を検討することも重要です」と語る。電気代がかさみがちな冬、ユーザーとしては、確かに省エネ性能も気になるところだ。

「せっかく暖房器具を設置しても、『もったいない』意識から利用しなければ意味がありません。寒い日にエアコンの使用を控えるような『我慢の省エネ』は絶対にしてほしくありません。ココタスは優れた省エネ性があり、長時間使用する暖房器具としてもおすすめです。省エネと快適さを実現するツールとして、今後もココタスを提案していきたいと思います」(漆原氏)

あなたの家は「快適かつ健康」な温度に保たれているか? 家族の健康を守る第一歩として、改めて確認しておきたい。

親や子どものためにも……家じゅうの温度に気を配ろう

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