年2万人弱も亡くなる「浴室の温度差」の危険

香川・兵庫・滋賀が死亡者数ワースト3県だ

この「住まいStudio」は誕生してから約1年超が経過しますが、月間約1000人が訪れ、体感すると大きな変化があるといいます。

「正直なところ、はじめはみなさん、あまり期待されていらっしゃらないようなのですが、『体験するうちにこれが快適な温度なんだな』と納得されていますね。特に女性は、当初はキッチンや間取りに注目されているのですが、体感後は『家は断熱! 温度差はないほうがいい!』という方が多いですね」といいますが、まったく同感です。

室温が健康に与える影響は大きい

実は筆者、40代に入り高血圧と診断され、寒いと血圧が上がるようになりました。いわばヒートショックになりやすい「予備軍」なので、ひとごとではありません。では、今からできる対策はどのようなものがあるのでしょうか。

昔の家、今の家、これからの家の断面模型。これからの家は断熱材がしっかりと入り、窓の断熱性・気密性が高く、熱が逃げにくくなっている(写真:SUUMOジャーナル)

「部屋間の温度差をなくすには、建物そのものの気密・断熱性を高める必要があります。ただ、こうした性能は、住んでから改修するのは難しいもの。これから住まいを建てる方に関しては、こうした気密・断熱性能に注目し、検討してほしいですね」

ただ、日本にある家の多くは「昔の家」と同じ水準かそれ以下の断熱性能になります。

「今ある住まいに関しては、開口部、つまり窓の断熱性能を高めるリフォームで対策できます。内窓を追加する、今ある窓をハイブリッド窓にするといったリフォームでも、断熱性は大きく向上します。また、脱衣所や浴室の断熱性を高めるリフォームも比較的かんたんな工事で行えます」

今回、部屋内の温度差を体験してみて、もしかしたら温度差は想像以上に私たちの健康を害しているのかもしれないな、と思いました。「冬は寒いのは当たり前」「がまんすれば大丈夫」と思い込む前に、今一度、住まいの温度についても考えてみてほしいと思います。

取材協力
LIXIL 快適暮らし体験 住まいStudio
※1 STOP!ヒートショック 東京ガス都市生活研究所 
※2 東京都健康長寿医療センター研究所
※3 試算=studio各部屋を12/1~3/31の暖房期間にエアコン暖房した場合の電気代
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