「過労死ライン超え残業70人」県職員の実態

福井国体準備に追われ、最長は月258時間

社会的に過労防止の動きが進む中、なぜこの様な事態になってしまったのだろうか(写真:zon/PIXTA)

今秋の福井しあわせ元気国体・大会(全国障害者スポーツ大会=障スポ)の業務に関わった福井県職員のうち、今年4~10月に国が示す「過労死ライン」の月100時間を超えて残業した人が70人に上ったことが12月14日分かった。うち1人の残業は月258時間に達していた。競技団体との打ち合わせや皇室への対応、台風接近に伴う調整などが主な理由としている。

同日の県議会予算決算特別委員会で、糀谷好晃委員(民主・みらい)の質問に対し、理事者らが明らかにした。

県人事企画課によると、月100時間を超えた70人のうち、64人が総合開会式のあった9月に集中している。30人は複数月にわたっていた。国体・障スポには約2800人の全庁体制で臨んでいたという。

福井県庁(写真:福井県福井市)

理由として同課は、競技団体や市町、施設との打ち合わせや会場設営、リハーサル、天皇、皇后両陛下をはじめとする皇室対応、台風24、25号接近に伴う競技日程変更などを挙げた。両大会の関連業務により、例年に比べ職員1人当たりの超過勤務が約27時間増加した。体調不良を訴えた人や病気で休んだ職員はいないという。

同課の課長は「全庁体制で臨み、負担が過度に偏らないよう業務を平準化させたが、このような結果となってしまった」と釈明。期間中に土日勤務した人に対し、障スポ終了後に振り替え休日を取得させたり、医師による保健指導を受けさせたりするなど健康管理に努めているとしている。

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