飲み会の会話が苦手な人はこのコツを知ろう 忘年会で周りから浮かないための鉄板話法

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「うまく話せないんだよなぁ」と感じている人へ(写真:kokouu/iStock)

忘年会シーズン。「あの忘年会行きたくないな……」と思うことはありませんか。「気を使って疲れる」「孤立してしまうことがある」「会話が苦手」という方は、職場や仕事繋がりの忘年会は特に気が重いのではないでしょうか。

私自身、今でこそコミュニケーション講師をしていますが、もともとは飲み会が嫌いでした。会話スキルを学ぶまでは人と話すのが大の苦手だったのです。そんな私でも会話スキルを習得するうちに、飲み会を楽しく乗り切る会話のコツが分かり、楽しんで参加できるようになりました。拙著『結局どうすればいい感じに雑談できるようになるんですか?』でも述べている、忘年会コミュニケーションのコツをご紹介します。

ビジネス関連の集まりだと、忘年会といえどもつい仕事の話になりがち。しかし忘年会は会議の延長ではありません。仕事のときとは会話のしかたを変える必要があります。これができるかできないかで、話が面白いと思われるか、つまらないと思われるかが見事に分かれます。

問題解決するのではなく人間関係を構築せよ

コミュニケーションには問題解決を目的としたものと、人間関係の構築を目的としたものの2種類があります。たとえば相手が「最近腰が痛くて……」と言ったときに、「病院行った?」「湿布あげようか?」と事実や状況をベースに会話するのは問題解決型のコミュニケーション。「大丈夫? いま仕事大変なの?」などと相手の感情をベースに会話をするのが人間関係構築のコミュニケーションです。

打ち合わせや会議などのビジネスシーンでは問題解決型の会話が中心なので、飲み会でもそのまま問題解決型の会話をするビジネスマンはとても多いもの。しかし飲み会は仕事ではなく、プライベート要素が混ざった場です。

ここで必要なのは、情報のやり取りではなく感情のやり取りです。だから、忘年会では人間関係構築のコミュニケーションに切り替えてみましょう。話題に対して「相手に感情を質問する」と心掛けるだけで十分です。

最近困ったことを相手が話しているなら、「解決できたか、どう行動したか」を聞く前に「大丈夫かどうか」を聞く。相手が新しいものを身に着けているなら「どこで買ったか」を聞く前に「素敵だね」「○○色が好きなの?」などと伝える。こうしてひと言、ふた言を挟むだけで会話はとてもスムーズになります。

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