あなたのマンション、修繕積立金が結構ヤバい 30・40代が知っておくべき「管理組合の内情」

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新築マンションを買うとき、修繕積立金は安く設定されていることが多い。だがはたして、20、30年先も対応できるのだろうか(写真:吉野秀宏 / PIXTA)

シェアリングやミニマリズム(必要最小限の物で暮らすこと)の時代と言われますが、マンションを所有することは、やっぱりサラリーマン家庭の夢の1つでしょう。

国土交通省によると、2013年(平成25年)の持ち家比率は61.8%。人生100年時代を考えると「家賃を出し続けるより、マイホームを手に入れほうがお得」と思っている人がまだまだ多いようです。実際20代、30代でも夫婦共働きなら、憧れのタワーマンションだって、それほど遠い存在ではないでしょう。

マンション管理新聞の調査(2007年調査開始)によると、2018年1〜3月に東京23区内で販売されたマンションの1㎡当たりの価格は80万6000円と、昨年記録した最高値(76万9000円)を更新しました。平均購入価格も5090万円と、アベノミクスの金融緩和による低金利や、建築費・人件費の高騰などの影響で、高値で推移しています。

賃貸にはない知られざる所有のデメリットとは

しかし、結婚が「人生のゴール」ではないように、マンションも購入がゴールではありません。とくに落とし穴なのが、賃貸にはなかった煩わしさや思わぬ出費です。とくに、子どもの教育費がかかる30~40代にとって、所有によるデメリットは甘く見ないほうがよさそうです。購入時にはわからない、問題点がいくつもあるからです。かくいう私も、自宅マンションの管理組合の理事を9年ほど経験しました。

今回はこうした私自身の経験と、ご相談者さんから伺った話を基に、マンション所有の「負の側面」についてしっかりお伝えします。どんなことがマイナスなのでしょうか。

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