食べ残した外食の持ち帰りは日本に根付くか

海外では一般的「ドギーバック」で寄付策も

国際ホテルグループでは、公式サイトで、持ち帰りを推奨する取り組みについて、次のように紹介しています。

パーティ・宴会へのドギーバッグ導入につきまして
食品残滓(ざんし)削減のため、ご宴会(ブッフェパーティ/立食)で食べきれなかったお料理を、ドギーバッグに詰めてお持ち帰りください。エコマインドを持つお客様と一緒に取り組む食エコ活動です。

国際ホテルでは、このための取り組みとして「国際ホテルのドギーバッグサービス2009Ver.1」として下記の取り組みを実施します。

1.立食パーティで食べきれなかったお料理をお持ち帰りいただけます。
2.お持ち帰り可能な料理には指定があります。
3.お客様の自己責任でこのサービスをご利用ください。
4.お持ち帰りいただいた料理は本日中にお召し上がり下さい。
5.お客様と取り組む地球環境活動

立川グランドホテルではさらに、創価大学経済学部の西浦昭雄教授のゼミと連携し、2015年から「幸せ☆おすそわけプロジェクト」を始めています。創価大学のホームページでは次のように紹介されています。

経済学部の西浦ゼミの学生の発案で、国内の食品ロス削減と途上国の支援につながるドギーバッグ「幸せ☆おすそわけプロジェクト」が立川グランドホテルに導入されました。ドギーバッグとは、飲食店などで食べ切れなかった料理を持ち帰るための容器です。

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今回、西浦ゼミが新たに提案したドギーバッグ「おすそわけBOX」には、ケニアの子どもたちが描いた絵がプリントされています。バッグが1個利用されると、NGOなどの協力団体を通じて、途上国の子どもたちの1日分の給食費と同額の12円が送られる仕組みになっています。

立川グランドホテルでは、2009年からドギーバッグを導入しており、主に立食パーティで年間2000個以上が利用されています。今回、西浦ゼミのプロジェクトに賛同し、このドギーバッグを1000個採用導入しました。今後も継続してお客様に提供していく方針です。

この企画は、ケニアに留学した学生が現地の劣悪な食料事情を目の当たりにし、「食べ物がない途上国と、食品が大量廃棄されている日本。その両方の問題を改善したい」とゼミのメンバーに提案したことから始まりました。

西浦昭雄教授は「社会が抱える課題に『具体的な貢献をしたい』という学生の熱意と行動力に驚いています。学生の取り組みを応援し、企業の皆様に学生を育てていただいていることにも感謝しています」と語りました。

フランスでは、2016年初めから、1日180食以上提供するレストランに対し、ドギーバッグの提供を義務化する法律を施行しました。

日本でも食品の無駄は省くことはできる

日本でも、いきなりフランスのレベルはハードルが高いですが、生ものは除いて持ち帰りを許可するとか、秋から冬にかけての気温の低い時期のみ許可するなど、融通をきかせて、少しずつ実践できることはあると思います。それだけでも、ずいぶん、食品の無駄は省けるのではないでしょうか。

今日からできること

*外食の際は、頼んだものを、まずは食べ切る。食べ切れなければ、持ち帰りをお店の人に頼んでみる。

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