黒板を黙々と書き写す板書の大きすぎるムダ 成績がいい子はノートの取り方にコツがある

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字の練習になる以外、ただ書き写す作業にどれだけの意味があるのでしょうか(写真:Greyscale / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

小学校2年生男子を持つ母親です。学校生活で、ノートへの板書が苦手です。日によって、特に国語は取り組もうとしない、テストを見るかぎり内容はある程度理解しているのに書いたり書かなかったりしています。担任の先生にもこまめに声かけをしていただいているようなのですが、なかなか難しい日もあるようです。家でいろいろ話はしているのですが、うまくいかない状況です。アドバイスよろしくお願い致します。
(仮名:大谷さん)

黒板に書かれたことをただ書き写せばそれでいいのか?

ノートの書き方というのは、重要ですよね。それができていないとなると、心配になるというお気持ちはよくわかります。

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筆者はこれまで、たくさんの保護者の方から相談を受けてきましたが、過去にノートを取ることについてのご相談はほとんどありませんでした。板書とは、先生が黒板に書くことを黙々と写せば済む、特に頭を使わなくてもできる作業で、授業中寝ている子以外はだいたいノートを取っているため、それほど問題にはなりにくいのです。

しかし、ちょっと考えてみてほしいのです。それは、「黒板に書いてあることをノートにただ書き写せばそれでいいのか?」ということです。実はここに勉強ができる子とできない子の差がはっきりと表れます。

これを読んでいる保護者の方もこれまで、子ども時代や学生時代、授業中にノートを取った経験はおありですよね。ここで1つ質問したいのですが、「あのノートを取る“作業”、本当に意味はあるのでしょうか?」

「意味はあるに決まっているでしょ」という人もいるかもしれません。もちろん意味がある人もいます。しかし、大多数の人は、先生が黒板に書いたことを、ただ「書き写しているだけ」であったりします。字の練習になる以外、ただ書き写す作業にどれだけの意味があるのでしょうか。

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