25歳になったら賃貸に住むのをやめるべきだ やっぱり持ち家が将来を安泰にする14の理由

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資産性からも、持ち家のほうが賃貸よりも合理性が高い。そのため、結婚、出産を待たずに、若手のうちに家を買うことが、予測不能な将来を安定したものにするのだ(写真:A_Team / PIXTA)

多くの人が家を購入する最大の理由は、「家賃がもったいない」と「持ち家は資産になるから」の2つに集約される。実際、この10年で持ち家派のほうが、資産的に有利であることが証明されているのだ。持ち家派と賃貸派の資産の差額は、平均で3400万円。当然、プラスなのは資産派だ。その理由は単純で、持ち家は値上がりしている一方、払った家賃はもう戻って来ないからだ。

もし物件が値下がりしても持ち家が賃貸よりお得な理由

10年経過したマンションの値上がり益は、平均で600万円。持ち家の平均購入価格6000万円の10%ほどだ。これに対して、同じマンションに賃貸で住んでいたら、家賃は「物件価格6000万円の4%=年間240万円」を10年払い続けることになるので、支払い総額は2400万円にもなる。

つまり、持ち家が+600万円、賃貸が-2400万円なので、その差はなんと3000万円。

これに加えて、住宅ローンを借りていると、その1%が現金還付されるため減税効果もある。これは40万円/年なので、10年間で400万円のキャッシュがもらえる。これを加えると、単純計算で3400万円の差になるのだ。これが持ち家と賃貸の、この10年間の収支になる。

仮に相場価格が値上がりしなくても、持ち家に軍配が上がる。物件の1年の平均下落率は2%で家賃の4%より低い。10年で20%下落は、家賃40%の半額で済む。こうなると、「家を買うのは結婚してから」という理由はなくなるのではないか。賃貸は損で持ち家は得だから、買うのである。

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