実録!「禁酒」すると睡眠はどう変わるのか お酒ではなく睡眠でストレス解消に挑んだ

拡大
縮小
「徹底的に寝てストレスを解消」を試みる(写真:PeopleImages/iStock)

皆さん、お酒は好きですか? これだけのストレス社会なので、もしかしたらストレス解消法がお酒という方も多いかもしれませんね。筆者も大好きで、ストレス解消のために過去に2年間お酒を徹底的に飲んだことがあります。

あくまで個人的な感想かつ体験ですが、ストレスをお酒で解消しようとすると、連日ストレス解消のために飲みに行く→飲みに行く回数を重ねると、体がお酒に慣れて酒量が増える→酒癖の悪い人にからまれる回数が増え、余計ストレスがたまる→飲んでもストレスが解消されなくなる→それでもまたお酒を飲む、というサイクルに陥っていました。

お酒を飲むと眠りが浅くなる

この期間、平日の平均睡眠時間は4~5時間になっていました。1日7時間は必要な私にとっては、完全な睡眠不足です。睡眠不足の弊害については前回(「睡眠負債」が招きかねない4つの致命的ミス)で書いていますが、このときは私も前頭葉の働きが低下しまくり、つねにイライラしていましたし、判断力が鈍くなって仕事もプライベートも散々でした。

さて、深酒になると十分な睡眠時間を確保することが難しくなり、寝不足になりがちです。また深酒でなくても、眠り自体が浅くなります。

その証拠にお酒を飲むとすぐに眠れるけれど、夜中に目が覚めることはありませんか? 国際アルコール学会の報告によると、お酒を飲むと短時間で眠りに落ちることが認められていますが、アルコールを分解するなどのために眠りが浅くなってしまうことがわかっています。

また通常、夜になるとおしっこを作るのを抑えるホルモン「抗利尿ホルモン」が出るのですが、お酒を飲むとアルコールが抗利尿ホルモンの働きを邪魔するので、寝ている間もおしっこがどんどん作られてしまいます。

ただでさえアルコールを分解するために眠りが浅くなっているうえに、膀胱におしっこがたまっていくので、おしっこがある程度たまってきた頃、たとえば夜中の2時とか3時とかにトイレに行きたくて目が覚めるのです。

次ページ徹底的に寝てストレスを解消することに
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT