福井発エンタメ作品「こひ。」、全国に発信へ

県内在住脚本家らが演奏と映画のコラボ公演

フォトセッションで笑顔を見せる小鶴乃哩子さん(中央)や「玉響」のメンバーら=10月6日、福井県福井市のアオッサ県民ホール(写真:福井新聞)

福井県から世界に発信できるエンターテインメント作品をつくろうと、県内在住の脚本家や演奏家らが制作を進めてきた演奏と映画のコラボレーション公演「こひ。」が10月6日、福井市のアオッサ県民ホールであった。来場者は、人と楽器の恋模様をつむぐ不思議な映像と、情感たっぷりの生演奏が組み合わさった迫力のショーを楽しんだ。

地元の中高生がエンタメ界を目指してくれれば

芸術文化活動の場を求め県外に流出する人が多い福井の現状を打破しようと今年5月、脚本家の小鶴乃哩子さん(41)=坂井市=らが実行委員会を立ち上げ、第1弾プロジェクトとしてコラボ公演を企画した。

「こひ。」は3部構成で、福井を拠点に活動している女性音楽グループ「玉響(たまゆら)」によるフルート、箏、ピアノのコンサートで幕開け。第2部は玉響と小鶴さんのトークショーが行われ、恋愛について赤裸々に語った。

メインの第3部は、玉響の生演奏と短編映画「フレル。~feel~」のシネマコンサート。映画は男性演奏家と擬人化したアコーディオン、喫茶店の女性オーナーとの奇妙な三角関係を描く。それぞれに渦巻く情念を、繊細で美しい生演奏がより鮮明に浮かび上がらせる。

この日は公演の前に第3部の試写会が行われ、エキストラや協賛企業の関係者ら約80人が駆けつけた。小鶴さんや玉響のメンバーでアコーディオン役の三木杏奈さん(福井市)、演奏家役の藤田隆介さん(同)らが登壇しあいさつ。演技初挑戦だった藤田さんは「大学生の美術スタッフたちと一丸となって取り組み、すごく楽しかった。一生の思い出になった」と語った。

映画には、数々のテレビドラマに出演し、2年前に俳優を引退した水谷百輔さん(東京)が友情出演した。水谷さんは「メードイン福井で素晴らしい出来。地元の中高生がエンタメ界を目指すきっかけになれば」と期待を寄せた。

「こひ。」は今後、県内外で追加公演を予定している。小鶴さんは「多くの人に見てもらい、福井から新しいエンタメが発信できることを感じてほしい」と話していた。

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