アメリカが中国に事実上の冷戦を告げた理由

中間選挙前にペンス副大統領が演説した意味

米国政治の分析者がペンス副大統領に注目する理由は?(写真:MicroStockHub/iStock)

10月4日ハドソン研究所でマイク・ペンス副大統領が中国に対する事実上の「冷戦宣言」を行った。米中関係を両国の歴史的関係から見直すとともに、直近の中国の政治行動を厳しく批判した上で、米国が総力を挙げて中国に対抗していく旨を宣言した異例の演説である。

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これに対してCNNは中国の脅威を根拠がないこじつけの主張かのように報道しているが、まるで冷戦期の左翼メディアのような醜態を相変わらず晒(さら)している。

トランプの言動よりペンスの動向が重要

トランプ政権はペンスを筆頭とした共和党保守派が主導する政権であり、その政権事情を理解している米国政治の分析者は、トランプの言動よりもペンスの動向に注目している。トランプの言動は二転三転するが、ペンスが発言した内容は粛々と実行される傾向があるからだ。

したがって、ペンスが中間選挙の約1か月前に対中国政策に関する演説を行う意味は重いが、実は演説内容自体は真新しいものではなく、中国との一連の経緯を改めて振り返るものでしかない。政権発足以来、トランプ政権は中国との間で貿易問題だけでなく、企業買収阻止、経済制裁、台湾問題など、多くの観点で激しく対立を繰り返してきた。そのため、ペンスが同演説を行うタイミングは他に幾らでもあったわけだが、あえて中間選挙直前に行われたことの意味を解き明かすことで中間選挙情勢及びトランプ政権の意図を探ることができるだろう。

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