フランスの超富裕層が放った記憶に残る金言

それは一人歩きして多くの人に影響を与えた

一人歩きする力強いワンフレーズとは?(写真:Tempura/iStock)

何カ月もの入念な準備を重ね、資料を山ほど用意しコンペに臨んだ。しかしあと一歩のところで負けてしまった。その原因はもしかすると、相手担当者が放った「意外な一言」だったかもしれない……。ビジネスパーソン必須の能力について、交渉のプロが解説する。

 「オイリーな土地だ」

カルフール(※注:フランス大手スーパーマーケットチェーン)の日本進出プロジェクトに加わっていたときのことです。同社はフランスの超一流企業。株主にはフランス国内の大資産家が名を連ねています。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

あるとき、カルフールの会長が、本国の役員や大株主の資産家とともに、日本での出店候補地の視察にやってきました。一人の資産家はフランスで4番目の金持ちだと言われていました。

私は担当マネージャーとして、当時もっとも売り上げが高いと予測された、大阪府箕面市の候補地に彼らを案内しました。しかしそこは競合各社にとっても最高評価の立地で、コンペを勝ち抜くのはかなり難しい状況でした。

現地に到着すると、役員、資産家たちは、しきりにいい立地だと話し合っていました。そのとき、あのフランス4番目の大資産家がフッと、

「オイリー(Oily)な土地だ」

と漏らしたのです。

その後、役員たちは口々に「オイリー!」と連発し出しました。その場にいた日本人は全員、何のことだかサッパリわかりません。いったい「オイリー」とは何なんだと通訳に聞いたところ、「ここは掘れば石油が湧いて出るぐらい、儲かりそうな土地だ」と言って騒いでいたらしいのです。「物件を勝ち獲るのは厳しい状況なのに暢気なことだ」とそのときは思いました。

次ページ「オイリー」にはもっと深い意味があった
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 「米国会社四季報」で読み解くアメリカ優良企業
  • 内田衛の日々是投資
  • はじまりの食卓
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
頭脳争奪<br>中国が仕掛ける大学戦争

国の未来を左右するのは優れた頭脳。大国化した中国は今、その受け皿となる世界トップレベルの大学をつくることに驀進中だ。1つの象徴が深圳(しんせん)の南方科技大学。教育強国となった中国の戦略と、受けて立つ日本の危機感が浮き彫りに。