社員を大切にする会社は「福利厚生」でわかる 副業からリモートワーク、社食無料提供まで

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社員のモチベーションを維持するために、フリードリンクサービスなど、社内環境や福利厚生に力を入れている企業は多い(写真:horiphoto / PIXTA)

「働き方改革」関連法案が可決され、働き方改革が声高に叫ばれている昨今。20代の就職相談を受けていると、以前にも増して、「福利厚生」という条件を耳にすることが増えてきたように思う。

少し気になったので、「福利厚生って何を指しているのですか?」と尋ねてみると、即答できない人が多い。住宅手当のような「手当(給与以外の収入)」を指して「福利厚生」と言う人もいれば、有給休暇取得率のような「環境(働きやすさ)」を求めている人と多種多様だ。

一概に福利厚生と言っても、その意味は人によって異なるようだ。福利厚生を整理すると、次の2つに大別できる。

A:収入(住宅手当や資格手当のように、収入を増やしてくれるもの)
B:環境(有給取得率や副業可のように、自分にとって都合のよい働き方や生活をサポートしてくれるもの)

いずれにしても、社員にとってプラスになることを会社が実現するために導入していることは、すべてを福利厚生と表現できそうだ。

社員を大事にしているかは福利厚生に表れる

ということは、「社員のことを会社がどれだけ大事に思っているか」「どれだけ社員の要望に合わせてくれているか」のような、”愛情表現”を福利厚生と捉えることができる。

社員のことを大事だと思っていない、あえてぞんざいに扱おうとしている会社は少数派であり、世に言う”ブラック企業”のように、社員を消耗品として扱っている会社は少ないと思われる。大事にしていないというよりも、社員に対する愛情表現が苦手で伝わっていない、というケースもありそうだ。

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