不祥事に過剰すぎる反応を見せる風潮の疑問

ルールが間違っているなら変えるしかない

ということで、2018年前半に様々な不祥事に怒り狂った人々の多くは、私から見れば、無駄に怒っていたのであり、それを超えて、迷惑を罪のない人々にかけていたのである。読者の多くは、私に怒り狂うであろうが、それはもうひとつ無駄なエネルギーを消費することになるだけなのだ。

では、今後どうすれば良いか。以上書いてきたことと矛盾するようだが、多様化し、感覚がお互いにずれた構成員同士で、組織や社会を運営するには、すべて公式な形、ルールに徹底的に則ってやっていくしかない。したがって、ルールが間違っていれば、即座にルールを変えることが必要なことである。

日本のシステムの再構築が必要なときに来ている

「不祥事」が続発している理由として、学者として、公式にも主張できることは、制度やルールを環境の変化に合わせて改定することを怠ってきた歪が出ている、ということである。ルールを変えるのはエネルギーがいるから、効率的に、実質ベースで形骸化したルールを放置したまま実質合理主義でみなが行動してきた。それでは持たないので、コストとエネルギーをかけて、ルールや制度を現実にあったものに丁寧に直していくことが必要なのである。

これは憲法改正の議論が高まったり、インフラの新設よりもメンテナンス、補修工事の方が重要になってきていることが指摘されたりしていることと実は本質的に同じことなのである。

いまこそまさに戦後の日本のシステムの再構築をしなければならないときなのである。

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