不祥事に過剰すぎる反応を見せる風潮の疑問

ルールが間違っているなら変えるしかない

ムダに怒っている人がたくさんいる(写真:Mukhina1/iStock)

昨今、不祥事の報道が増えている。この原因は何だろうか。

理由は3つある。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

第一に、瑣末なことをスキャンダラスに報道する報道機関が増えたことである。週刊誌や昼のワイドショーならともかく、公共放送に近いチャンネルの夜のニュースでもショッキングなニュースとして情緒的に報道される。この結果、人々はとんでもない不祥事が起きたと思い込んでしまい、昨今の企業は酷いという印象が強くなっているのである。他に重要なニュースが減っているため、交通事故自体は減っているのに、その報道が多いため、最近事故が増えていると思ってしまうのと同じである。これは行動経済学で有名な現象で、シカゴでは銃で殺害された人と心臓発作で死んだ人とどちらが多いでしょう?という質問に、銃と答えてしまうのである。心臓発作は報道されないだけで、最も多い死因である。

視聴者や読者の判断能力の低下も一因に

第一の点に関連するが、第二の理由は、視聴者、読者の判断能力が低下していることである。だからこそ、テレビと週刊誌が執拗に流し、書き続けるのであり、その溢れかえる物量で人々はこれを多少割り引いたとしても、結局は物量に負けて、重要でない問題を重大な悪事のように信じ込んでしまうのである。ネットのフェイクニュースと同じで、すべて受け入れてしまうようになっている。要は、我々現代人は、確実に馬鹿になっているのである。その結果、スキャンダラスな不祥事報道は増え、それが事実となってしまうのである。

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