仕事を増やす「6つのモンスター」を倒す方法 「効率化」より「前提破壊」するのが先だ

✎ 1〜 ✎ 39 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 最新
拡大
縮小
仕事の効率を上げるのではなく簡素化すべきことを見直してみよう(写真:kou / PIXTA)
「働き方改革」「生産性向上」と言いながら、そもそもやらなくていいこと、やるべきではないことをやっていませんか? 自分や組織の中での「当たり前」を見直すことが、結果、働き方改革につながります。
では、その「当たり前」に気づくには?『「残業だらけ職場」の劇的改善術』の著書もある清水久三子氏が語ります。

仕事は放っておくと「増殖」する

「仕事を減らしたいけど、どうしたらいいかわからない」--。私はさまざまな企業で講演や研修の機会をいただきますが、実に多くの方がこうおっしゃいます。

働き方改革が始まってから1年以上経ちますが、劇的に楽になったという成果を聞くことはまれです。なぜか――。それは多くの働き方改革が、仕事の効率を上げることで何とかしようとしているからです。

この連載の記事一覧はこちら

大前提として、仕事は放っておくと増えていくことを意識すべきです。企業は成長するため、売り上げや利益を上げるために、新たな価値を生み出したり、創意工夫の活動をします。さらにコンプライアンス対策、ガバナンス対策、セキュリティ対策……など、社会からの要請に応える仕事、管理の仕事も増える一方です。つまり「普通にしているだけで、仕事は増え続ける」のです。

そこを意識すると、仕事の処理スピードをあげる効率化では、焼け石に水であることがわかるようになります。まずやるべきは、意図的に「仕事の総量をコントロールする(減らす)こと」なのです。

次ページ現状にそぐわなくなってくることも
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT