マルキオンネが自動車史に刻んだ偉大な功績

FCA中興の祖が逝去した影響は計り知れない

左からモンテゼーモロ、ジョン・エルカーン、マルキオンネ

去る7月25日、自動車業界に激震が走った。FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)のCEOであり、フェラーリの会長兼CEOであったセルジオ・マルキオンネが死去したという速報が流れたからだ。

自動車業界にとってこれはとんでもない事件

さかのぼって、その数日前には、彼が右肩の手術後の合併症により容体が悪化したため、FCAのCEO職を退くというプレスリリースが流れていた。後任はクライスラージープ部門を統括していたマイケル・マンリーが引き継ぎ、フェラーリCEOには元フィリップモリスの会長であったルイス・カミレリが任命されていた。そしてフェラーリの会長にはFCA会長も兼務するジョン・エルカーンが就いたということだった。

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これらの人事は混乱の中で急遽、策定されたということをうかがわせるものでもあったが、このあまりの唐突なニュースはさまざまな憶測を呼んだ。暗殺、陰謀、自殺……。マルキオンネ享年66、若すぎた死去であった。

あまり日本ではピンとこないニュースだったかもしれないが、自動車業界にとってこれはとんでもない事件だ。彼の采配する範囲があまりに広かったからである。FCAは2017年販売台数では世界8位のメーカーであり、そこに含まれる北アメリカビッグスリーのクライスラー、そしてイタリアのフィアット・グループ、フェラーリのマネジメントをもマルキオンネは担当していた。

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