カリスマ投資家が相場で迷った時に頼ること 夏相場は上昇なのか下落なのか読み切れない

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カリスマ投資家の内田衛氏は髪を切ってもらいながら、株を買った会社が割高なのか割安なのかを確かめる(写真はイメージ:Kazuhiro Konta/PIXTA)
7月の日本株は「米中貿易戦争」のあおりを食う形で下落したものの、日経平均株価で言えば再び2万3000円手前まで上昇してきた。7月の前半、カリスマ投資家の内田衛氏は信用売りが成功しなかったものの、ある小売株を売ってしっかり利益確定をしていたようだ。内田氏は今後の相場をどう見ているのか。早速「株日記」で振り返りつつ、見てみよう。

ヘアカットの「QBハウス」は安すぎる! 

【7月2日 月曜日】先週末の日経225先物は、30円高の2万2240円。NYダウは55ドル高の2万4271ドルと続伸。1ドル=110.69円、1ユーロ=129.33円。日銀が2日発表した6月全国企業短期経済観測調査(短観)よると、 大企業・製造業の業況判断DI(良い─悪い)は前回比3ポイント低下の21となり、2四半期連続で景況感が悪化した。日経平均は、492円安の2万1811円と、あっさり2万2000円割れ。今日から7月相場入りだというのに、大幅下落だ。前にもトレンド転換は、月が変わった時に多いと書いたが、今回もこのアノマリー通りとなった。

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【7月3日 火曜日】日経225先物は、110円高の2万1850円、NYダウは、35ドル高の2万4307ドル。日経平均は、後場、237円安まで下げる場面があったが、26円安の2万1785円と下げ渋る。

【7月4日 水曜日】日経225先物は、10円安の2万1700円、NYダウは、132ドル安の2万4174ドル。ヘアカット専門店「QBハウス」のキュービーネットホールディングス(6571)が、104円高(5.34%)の2050円と反発した。しかし、3月23日の上場初値は2115円と公開価格の2250円を割れてから冴えない。IPO(新規公開)で購入し、600株保有中。

実は、株主になってから最近初めて駅ナカにあるQBハウスの店舗でカットしてもらったのだが、実に機能的でムダがなく接客も良く、快適でお客さんも多く、気に入ってしまった。10分程度のカットしている短い間でも会話があり、地元の高校で頭髪検査があると、異常に混むのだそうだ。価格は、1080円(税込み)、シニア(65歳以上平日1000円(税込み))と安すぎると思った。香港、台湾など海外にも進出しており、まだまだ成長の潜在能力があるのではないかと思った。6月本決算企業で、配当性向20%目標ということなので、8月に発表される本決算発表を待ちたい。日経平均は、68円安の2万1717円と3日続落。上海総合指数は、前日比1.2%安の2759ポイントと2年4カ月ぶりに安値更新した。

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