小田急ロマンスカー「LSE」38年の豪快な疾走

定期ダイヤでの運転終了、年度内に引退へ

ロマンスカー7000形LSEの定期運行最終日となった7月10日、内田克美・新宿管区長の合図とともに発車する「はこね41号」(記者撮影)

真っ赤な装いの最新型車両「GSE」をはじめ、白やブルー、シルバーと色とりどりの車両が人気を集める小田急電鉄の特急ロマンスカー。だが、特に「昭和生まれ」の世代なら、ロマンスカーといえばオレンジとグレーの車体を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。

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その伝統のカラーリングをまとった最後の車種、7000形「LSE」が7月10日、定期列車としての運行を終え、38年にわたる活躍に一つのピリオドを打った。

同日は、箱根行き特急としては最後の定期運転となった新宿駅15時40分発「はこね41号」の出発に合わせ、同駅ホームで記念のセレモニーが行われた。大勢の鉄道ファンや利用客が見守る中、LSEは箱根湯本へ向け、長い警笛とともに新宿駅をあとにした。

これほど長く現役とは

LSEが登場したのは1980年。38年という現役期間は、歴代ロマンスカーの中でも最長だ。「これほど長く現役でいるとは考えもしませんでした」。小田急やロマンスカー、鉄道全般に関する著書も多い小田急電鉄OBの生方良雄(うぶかた・よしお)さんは語る。

生方さんは1925年生まれ。1948年4月、戦時体制下で小田急などの私鉄を統合して成立した「東京急行電鉄」に入社、同年6月に小田急が分離独立した際に同社所属となり、車両部長や運輸部長などを務めた。1957年に登場し、画期的な高速車両として新幹線の実現にも大きな影響を与えたロマンスカー3000形「SE(Super Express)」の開発にも携わり、小田急とロマンスカーの発展を見つめ続けてきた。

LSEの計画が進められていたころ、生方さんは中長期的な列車の運行計画や、それに伴う車両や設備などの計画を担当する運輸計画部長。実際の車両設計にはタッチしていないが、新型特急車両の基本性能や増備などの構想を担当する立場だったという。

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