探偵の浮気調査「バレる」「バレない」の境界線

推理作家が現役探偵にその裏側を聞く

浅見:基本的に人探しって高いんですよ。一般的な人探しって、着手金の100万円を結構ばらまくんですよ。チラシ代にしたり、情報提供してくれた人たちへの情報提供料として使ったりとか。

辻堂:チラシも結構利用するんですね。

浅見:そうですね。メールアドレスだとか携帯電話の電波だとかを調べると個人情報保護法に反するので、できないことだらけになっているんです。

辻堂:ネットを使う場合は個人情報保護法に触れない範囲でやるしかないと。

浅見:それこそ『片想い探偵 追掛日菜子』であったような、日菜子がSNS使ってキーワード打ち込んで探して、特定をしていくという作業ですよね。

辻堂:やっぱりTwitterやInstagramを見てそこから特定するケースも多いんですか?

浅見:若い子は特にそうです。でも、いなくなる子の多いパターンって、全部アカウントを削除する子が多いんですよね。そうなるとSNSからは追えない。だから、地道にネットカフェとかにチラシ配って、こういう子がいないかって聞いた方が発見に至る率が高いんですよ。

探偵業界の繁忙期は12月

辻堂:全然ミステリーと関係ないですけれど、探偵事務所は勤務時間とか、普通の企業と違いますよね。

浅見:全然違います。普通にやると労働基準法に抵触してしまう勤務体系になることがあるので、この業界で多いのは調査員個人との業務委託契約か調査専門の会社に業務委託することですね。そうすると個人事業主または企業間契約なので労働基準というのは関係ない。

辻堂:そういう感じなんですね。

浅見:あと、この仕事をやっている限り、クリスマスはないので。

辻堂:あー、そうか! 確かに!

浅見:12月後半は業界全体が繁忙期です。

辻堂:それはちょっと新感覚。面白いですね。

浅見:クリスマスは年に1回の大きな恋人たちのイベントっていうのと、プラス、忘年会シーズンだから。浮気してる方から言うと、忘年会って言い訳にしやすいですよね。「今日は〇〇部の忘年会だから遅くなる」って言えちゃう。

辻堂:ああー。なるほど! よく聞かれるかもしれませんが、探偵になってみて、自分の彼女が浮気してるって分かりやすくなるものですか?

浅見:自分が恋しちゃうと盲目になっちゃう。好きになっちゃった相手のことを怪しいなって何となく頭の奥底で思っていていても、好きが打ち消しちゃうんですよね。多分それは誰でもあると思うんですけれど。

辻堂:やっぱり普段いくら調べたりしていても、自分が好きになっちゃうと、恋の力に負けちゃうんですね。

浅見:負けちゃう(笑)。

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