探偵の浮気調査「バレる」「バレない」の境界線

推理作家が現役探偵にその裏側を聞く

辻堂:トイレにも行けないですね。

浅見:なので、どうしても交代要員として3名必要になってくるんですよ。1人じゃできない。

辻堂:そうですよね。3名で動く時はどのように連携してるんですか?

浅見:場合にもよりますけど、1名が車両を動かし、残り2名が別々に尾行し、定期的に車両担当と尾行担当をローテーションします。機動性を重んじる場合、1名が車両ではなくバイクの場合もあります。電車尾行の場合は違う車両に乗ったりして、気付かれないよう行動します。

辻堂:お互いの連絡には、トランシーバーとかを使っているとか?

浅見:僕と、カウンセラー(依頼者の窓口となり、調査員とやりとりする役)と調査員が入ったLINEグループを作ってやり取りしています。LINEだと通過した場所とかの位置情報をすぐに送れるし、写真もすぐにやりとりできるし、報告書を作る時に効率がいいんですよね。タイの警察もLINE活用しているらしいです。

辻堂:そうなんですね! 探偵って本当にアナログなイメージでした。ミステリー小説の探偵と、現代の職業としての探偵って全然違うんですね。

浮気調査がバレるパターン

辻堂:浮気調査をしていて、対象者にバレることはありますか?

浅見:ありますよ。基本的にバレるパターンがいくつかあるんですけれど、一つは依頼者さんがうちとの契約書をズボラに置いていて見つかるパターン。

辻堂:そんな迂闊なパターンが……(笑)。

浅見:あとは、普段から相手のLINEのやり取りをチェックしている方が、おかしいなと思ってバレるパターン。

(写真:幻冬舎plus)

辻堂:依頼者の方ともLINEのやり取りをするんですか?

浅見:そうですね。画像とかすぐに送りやすいので。あとは、そもそも以前に浮気調査を入れられている人とか。警戒心が異常に強いんですよ。

辻堂:またやられてるんじゃないかって思うということですね。ちなみに、調査の結果、証拠が見つかった時と見つからなかった時とでは報酬が変わるものなのですか?

浅見:変わらないですね。基本的には対象者をスタート地点から終了って言われるまで追い切れば成功なので。その行為に対して料金が発生してきます。その行為中に浮気が発覚してもしなくても、変わらない料金体系になっています。浮気の証拠を押さえたら、別で成功報酬、というのは結構レアなケース。

辻堂:弁護士の成功報酬のようなイメージがありました。どちらかというとエンジニアのような、かかった稼働に対して発生するものなんですね。

次ページ依頼してくる時点でほぼ当たっている
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