探偵の浮気調査「バレる」「バレない」の境界線

推理作家が現役探偵にその裏側を聞く

探偵はどうやって尾行するのでしょうか(写真:幻冬舎plus)
ストーキング体質の女子高生、追掛日菜子が事件の糸口を次々と見つける新刊『片想い探偵 追掛日菜子』の著者・辻堂ゆめさんと、大手探偵事務所「HAL探偵社」の社長・浅見さんが対談しました。
どうして探偵になりたいと思っていたのか? そもそもどんな感じで対象を尾行しているのか? 一人で尾行するのか? 聞きたいことがありすぎて、対談というよりは辻堂さんから探偵さんへのインタビューになった。

業界内では異端?IT企業出身の探偵さん

辻堂:今回『片想い探偵 追掛日菜子』っていう書籍を上梓したんですが、その主人公がエクセントリックな性格で。好きな人ができたら相手をとことん調べ上げたり、追跡したり、相手のことを全部知りたくなっちゃうという、いわゆるストーカー体質なんです。なので、執筆中に探偵の仕事内容が気になって。タイトルに「探偵」がつく本を作っておきながら、探偵さんの1日のスケジュールとか全然知らなかったんです。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

浅見:『片想い探偵 追掛日菜子』、とても面白く拝読しました! そもそも追掛日菜子自体が、いわゆる「探偵」という職業じゃないんですもんね。女子高生ですし。

辻堂:そうなんです、探偵ではないんです。「ストーカー」っていう言葉を、いかに直接的ではなく可愛らしく言うかを考えて「片想い探偵」というタイトルに行き着きました。すみません。

浅見:いま女子高生の日菜子ちゃんが、ストーカーが高じて探偵会社に就職、という続編ができたら面白いですよね。

辻堂:たしかに(笑)。就職先は探偵事務所で、ストーキングで鍛えた技術があるから、ある意味優秀だけど主観が入るとやばい人…………みたいな。追跡相手を好きになっちゃうとか(笑)。

浅見:いいですね。

辻堂:ということで、今日は「探偵」というご職業について色々教えてください。いつ頃から探偵になりたいと思ったんですか?

浅見:僕は他の探偵たちと変わっていて、もともとIT企業で働いていました。ITの上場企業から独立して広告代理店を立ち上げて。探偵の業界って、ネットではなく紙媒体への広告がメインなんですよ。というのも、クライアントには高齢者のほうが多いから。

でも、僕は逆にネット広告のみで勝負しようと思って。それで一番最初に、当時の相場価格の半額を打ち出したんです。さらに、時間帯で調査するという概念も同時に作りました。

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