財産分与7000万「バツ2会社員」の3度目の正直 「懲りない男」は過去の失敗を活かせるか

✎ 1〜 ✎ 104 ✎ 105 ✎ 106 ✎ 最新
拡大
縮小
3度目の結婚をした男性。過去の失敗を活かせるのでしょうか(イラスト:堀江篤史)

2度の離婚を経験し、財産分与と養育費で合計7000万円ほどを払い、それでも今年の春に3度目の結婚をした男性がいる。どこかの芸能人ではない。IT関連企業の役員をしている島田陽一さん(仮名、51歳)だ。

この連載の一覧はこちら

平日のランチタイムに、都内のホテルにある和食店で待ち合せると、上質そうなスーツで身を固めた陽一さんが現れた。白髪交じりの年相応の風貌だが、スマートでオシャレだ。ダンディですね、と声をかけると、「よく言われます」と返してきた。

心を許せるパートナーと楽しく生活をしていきたい

「自分で言うのも変ですが、僕はいわゆるリア充です。仕事では業界でもハイレベルなほうだと思います。プロジェクトマネジメントはもちろん、営業もできるし、プログラミングでも社内ではいまだに一番です。

フリーでエンジニアをしていたときは5千万ぐらいの売り上げがあった時期もあります。会社員に戻った今でも年収は2千万円を超えています。おカネには困っていないんです。趣味もたくさんあって、釣った魚でよく料理をします。片づけは苦手ですけどね。車は2台、大型バイクが1台あり、5LDKの家にはホームシアターもあります」

聞いていないのに「リア充」ぶりを話しまくる陽一さん。少年のような無邪気な口調で、変に謙遜もしないので嫌味はない。趣味や仕事を通じて友人も多く、広い自宅に招いてホームパーティを楽しんでいる。

「でも、友達はあくまで友達です。みんな帰ってしまって1人残されると寂しいですよ。心を許せるパートナーと楽しく生活をしていきたいです」

次ページ最初の結婚は26歳のとき
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT