「嫌がらせ」通報でアカウント連続凍結に恨み

セミナーが終わるまで待ち伏せ

松本英光容疑者

福岡市中央区の創業支援施設でIT関連セミナーの講師で東京都の会社員岡本顕一郎さん(41)が殺害された事件で、殺人容疑などで逮捕された同市東区の無職松本英光容疑者(42)とみられる人物からの投稿について、岡本さんがサイト運営会社に繰り返し「嫌がらせ」として通報していたことが分かった。自身のブログには、この人物のアカウントがその度に凍結されたことも記載しており、福岡県警中央署は、インターネットへの投稿を制限された松本容疑者が恨みを募らせた可能性があるとみて調べている。

関係者によると、岡本さんは「Hagex(ハゲックス)」のハンドルネームでブログを開設。5月2日の投稿で「低能先生からコール(書き込みの通知)が来る度に通報を行っている」「当初は丁寧に(通報)理由を書いていたが、最近は『低能先生です』とだけ送り、その後アカウントは凍結される」と記していた。松本容疑者とみられる人物は、ネット上で「低能先生」と呼ばれていた。

岡本さんは6月24日午後8時頃、施設で開いたセミナーの後に刺殺された。その2時間半後に書き込まれた「犯行声明」とみられる投稿には、「俺を『低能先生です』の一言で通報&封殺してきたお前らへの返答だ」と、通報を恨むような記述があり、県警は松本容疑者が書き込んだとみて裏付けを進めている。

また、セミナーについて松本容疑者は「1か月前にネットで知った。サングラスをかけた画像を見たことがあり、セミナーの時に廊下から顔を確認した」という趣旨の供述をしている。岡本さんは5月25日のブログでセミナーを告知していたが、本名は明かしていなかった。容疑者は「会ったことはなく、名前は知らない」と説明しているという。

松本容疑者はセミナーに参加していないが、施設の廊下を歩く姿が防犯カメラに映っていた。セミナーが終わるまで待ち伏せしていたとみられ、1階トイレで岡本さんの首などをナイフで刺して殺害したとして逮捕された。同署は26日、松本容疑者を福岡地検に送検した。

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