軽い動きでも効果ある「超簡単筋トレ」の中身 何もしないと筋肉量は20代をピークに落ちる

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体を動かすことから遠ざかっていた人こそ、筋トレの効果を得ることができる(写真:Dragon Images / PIXTA)
一般的に筋肉量は20歳代をピークに、その後は減少していきます。意識的に筋肉に刺激をかけないでいると、確実に筋肉量が減っていき、やがて太りやすくなったり、さまざまな病気の原因にもつながる可能性があります。死ぬまで自分の足で歩くためには、日ごろの筋トレの積み重ねが欠かせません。
本稿では、下半身を中心とした筋肉に効率的な刺激を与え運動機能を向上させる方法を『ゆるスクワットの教科書』から抜粋しお届けする。

毎日忙しいビジネスマンに聞きたい。健康診断の結果を放置してはいないか。封を開けてチェックしただろうか。

日々の仕事に追われ、自分の健康に気をつかう余裕がない、健康については40代になって向き合えばいい、などと考えているかもしれない。私にとっても実体験を通してとてもよくわかる思いだ。

しかし、やはり、それでは遅すぎる。

健診結果が「要再検査」ではなかったとしても、以下のような人は十分「要注意」だ。

・腹周りが85cm以上ある
・中性脂肪値が150mg/dL以上ある
・HDL(善玉)コレステロール値が40mg/dL未満だ
・肝機能の数値に異常がある
・高血圧、高血糖だ

また、健康診断の問診で「適度な運動とバランスのいい食事」を心掛けるようにと言われた人も、同様である。「適度な運動」を怠り、暴飲暴食を続けると、やがて大きなツケが回ってくる。生活習慣病へと進み、三大疾病(ガン、心疾患、脳卒中)ももはや遠い将来の話ではなくなるだろう。

あまり体を動かさないと筋肉量が減っていく

普段からあまり体を動かさない人は、筋肉を刺激されるような動きをすることはほとんどない。そのため筋肉は萎縮しがちで、筋肉量が減っていく状態にあるといえる。

筋肉量のピークは20代といわれる。特に下半身の筋肉は、上半身よりも減少のスピードが速い。20歳と80歳の人の下半身の筋肉量を比べると、80歳の人は約4割落ちているという。筋肉量が減ると、体を動かす機能が低下するだけでなく、血液の循環が悪くなり、便秘、肥満、高血圧、高血糖といった生活習慣病など、さまざまな不調を招きやすくなる。

運動不足の人が、ハードな筋トレをいきなり行うと、過度な負荷がかかることによって体を痛めることがある。バランスを崩してケガをする危険もある。

今は運動をしていないが、学生時代は運動部だったという人は、相当数いるだろう。BMIは優に25を超え、肥満体型をしたビジネスマンが、じつは学生のころは運動部でそこそこ有名な選手だった、などという話は珍しくない。

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