築地市場そば、古代インド仏教建築の来歴

「築地本願寺」を360度カメラで探訪!

独特な外観が印象的な、築地本願寺(撮影:梅谷秀司)
東京23区だけでも無数にある、名建築の数々。それらを360度カメラで撮影し、建築の持つストーリーとともに紹介する本連載。第5回の今回は、中央区の「築地本願寺」へ訪れた。
なお、外部配信先でお読みの場合、360度画像を閲覧できない場合あるので、その際は東洋経済オンライン内でお読みいただきたい。

外国人を含め、多くの観光客でにぎわう築地場外市場。その隣に、一見して誰もが「この不思議な建物は何だろう」と思うような歴史的な建造物がある。

全国でも珍しい古代インドの仏教様式寺院

その建物は築地本願寺。全国でも珍しい古代インドの仏教様式の仏教寺院で、アジアの遺跡のような外観が特徴的だ。

築地本願寺入り口。扉の上にはステンドグラスが配されている(編集部撮影)

創建は1617(元和3)年だが、現在の建物は1934(昭和9)年に建立された。古代インドの仏教様式を基礎とし、細部にはインドネシア・ジャワ島のボロブドゥール遺跡などの意匠が取り入れられている。

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この建物を設計した伊東忠太は、東京帝大教授を務め、日本初の建築史家とされる人物だった。西欧化を目指す明治日本に学びながら、伊東は、西欧よりもまずアジアの建築に興味を持ち、中国を経て中近東、欧米へというルートでの建築調査を行っている。

今から見れば文明の伝播の道筋を正しくたどったと言えるが、西欧から学ぶのに懸命だった当時の日本でその考え方は異色だった。

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