日揮、やっと勝ち取った「LNGプラント」の中身

受注額は6000億円規模、採算改善へ「秘策」も

日揮が手掛けたインドネシアのタング―LNG基地。2009年に操業を開始した(写真:日揮)

「2018年度はプラントマーケットの潮目が変わる」(石塚忠・日揮社長)。エンジニアリング大手の日揮が勢いづいている。

きっかけは5月、カナダ・バンクーバーの北西約650キロメートルの地点で計画されているLNG(液化天然ガス)プラント建設プロジェクトを、米国フルア社と共同で受注することが内定したことだ。

近づく最終投資決定

日揮が受注内定を勝ち取ったカナダのLNGプラントは、英蘭ロイヤルダッチシェルや三菱商事などが出資するLNGカナダが計画している。当初は2系列で年間1300万トンものLNGを生産。その後も拡大を見込めるビッグプロジェクトだ。

5月31日にはマレーシアの国営石油会社、ペトロナスが出資者として参画。同社はLNGの買い取りも行うとみられている。LNGプロジェクトが最終投資決定される目安の1つが引き取り先の確保だ。日揮社内からは「プロジェクトの最終投資決定への蓋然性が高まった」と期待の声が上がる。

日揮・フルア社は設計・調達・建設工事(EPC)を1兆5000億円で受注したとみられ、うち日揮の受注分は6000億円とみられる。2014年のロシア・ヤマル以来の大型LNGプラント受注だ。

ここ数年、日揮は雌伏の時が続いた。主力である大型LNGプラントの建設案件が減少したためだ。

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