「FC加盟店は全く儲からない説」の大きな誤解
多種多様な経験値の積み重ね、SNSも利点だ

本当のところは?(写真:PeopleImages/iStock)
現在25兆円市場と、実は伸び続けているフランチャイズ・ビジネス。
「フランチャイズ」という言葉はなんとなく聞いたことはあっても、実際に脱サラしてオーナーになるのは大変そうだし、何から始めればいいのかわからない……。
そんなフランチャイズ初心者のためにおすすめしたい入門書が、新刊『1円も出さずに全国展開する方法 フランチャイズの処方箋』。この本では、「牛角」や「ガリバー」などを急成長させたフランチャイズのプロ・竹村義宏氏が、「本当に儲かる業種は?」「加盟のリスクは?」「初期費用は?」といったフランチャイズ・ビジネスに関する91の疑問に答えています。
フランチャイズは本当に儲かるのか
Q. ネットで検索すると、「儲からない」って話のオンパレードですよね?
「フランチャイズは儲からない」って話は、ネット時代になって、より一層広まったね。人の不幸は蜜の味というでしょう。失敗談のほうが面白いから、失敗談や悪口はすぐに検索上位に来てしまう。
一方で、うまくいったって人の成功談なんて、「あっそ、よかったね」くらいの反応で、聞きたくないようだ。「ファミリーマート」を十数店舗やって大儲けした社長が出した本もあるけど、やっぱりというか、売れてない。
フランチャイズに加盟してうまくいった話は、自分の知恵や才覚で成功したと思われないのだろうね。「フランチャイズに加盟したので儲かりました」なんて、あまりカッコよくないというイメージもある。「自分の趣味とセンスで喫茶店を始めたら、こんなに儲かりました!」ってほうがカッコいいし意外性もあって、話としても面白いんじゃないかな。
フランチャイズに興味があれば別だけど、そうじゃない人から見たら、「フランチャイジー(加盟者)として努力したので成功しました」って話は面白くないんでしょうね。
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