新幹線車内でナタを持った男が暴れ3人死傷

22歳男が切りつけ…「むしゃくしゃして」

救急搬送される負傷者(9日午後10時15分、神奈川県小田原市のJR小田原駅で)=丹下信之撮影

9日午後9時50分頃、神奈川県の新横浜駅―小田原駅間を走行していた東海道新幹線東京発新大阪行き「のぞみ265号」の車内で、ナタを持った男が暴れ、乗り合わせた乗客の男女3人が首などを切りつけられて負傷した。

このうち30歳代の男性が搬送先の病院で死亡、20歳代の女性2人も治療を受けているが、命に別条はないという。のぞみ265号は小田原駅で臨時停車し、駆けつけた県警捜査員が、男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

県警の発表では、男は自称愛知県岡崎市蓑川町、無職小島一朗容疑者(22)。調べに対し、「殺意を持って人を刺したことは間違いない」と容疑を認め、「むしゃくしゃしてやった。(襲う相手は)誰でもよかった」とも供述しているという。死亡した男性は、大阪市内で働く会社員とみられ、神奈川県警が身元を確認している。

のぞみ265号は16両編成で、小島容疑者は12号車で乗客を襲ったとみられる。捜査関係者によると、現場には、ナタ以外にも複数の刃物が落ちていたといい、県警は、事件の詳しい状況や動機について調べを進める。

JR東海などによると、のぞみ265号には約880人が乗っていた。走行中に13号車の非常ボタンが押されたため、同県綾瀬市内で緊急停止し、その後、小田原駅に移動した。車両内は一時、パニック状態となった。

事件の影響で、東海道新幹線は東京―小田原駅間の下り線で約3時間にわたって運行を見合わせ、後続に大きな遅れが出た。JR東海は、のぞみ265号を静岡県の三島駅まで移動させたうえで運転を打ち切り、別の新幹線に乗客を乗せ替え、名古屋駅や新大阪駅まで輸送する方針。

JR東海が「列車ホテル」

神奈川県内を走行していた東海道新幹線「のぞみ265号」の車内で9日夜、男がナタで乗客を襲い、男女3人が死傷した事件で、JR東海は10日未明、車両を宿泊用に開放する「列車ホテル」を名古屋、新大阪の2駅に用意した。

事件が起きた東京発新大阪行き「のぞみ265号」は、神奈川県警の捜査などのため、神奈川県小田原市の小田原駅で約3時間臨時停車し、その後、静岡県三島市の三島駅まで移動。乗客約880人は同駅で後続の新幹線に乗り換え、10日未明に名古屋駅や新大阪駅に向かった。

のぞみ265号は三島市の三島車両所に収容された。今後、神奈川県警が車内で現場検証を行う見通しだ。

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