ヨーグルト万能説を信じる人の大いなる誤解

赤身肉や油のリスクを知っていますか

ヨーグルトは万能というイメージがあるが…(写真:xiangtao/PIXTA)
腸の働きが低下する「停滞腸」は、大腸がん、糖尿病、動脈硬化、うつ病の発症などに大きく関わっていることが、明らかになってきました。
人間の寿命は、まさに腸の健康状態で決まると言っても過言ではありません。
『寿命の9割は腸で決まる』では、腸の調子が悪いとどのように危険かを具体的に示し誰でもすぐ簡単に取り入れられる食習慣・生活習慣をアドバイスしています。4万人の腸を診てきた医師・松生恒夫先生が語る、腸と寿命の驚きの真実をお伝えします。

「腸と寿命にマイナス」“食材”編

ヨーグルト神話に振り回されないで

腸に良い食品と聞いてまず思い浮かべるものに、ヨーグルトがあるかもしれません。現代は、ヨーグルトは万能というイメージさえできつつあります。ヨーグルトには乳酸菌(動物性乳酸菌)が含まれ、それらが腸内細菌の善玉菌を増やす作用があることは、一般的にもよく知られています。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

しかし、ヨーグルトが日本人の健康にどこまで役立っているかについては、いまだに謎が多い面があるのです。たとえば大腸の領域であれば、慢性便秘症の人に毎日ヨーグルトを摂ってもらうと、1週間の排便回数が増加したという報告が確かにあります。ところがこのような論文やデータのほとんどは、対象としている慢性便秘症の人の下剤服用量の変化については記載がありません。

慢性便秘症の人の腸管機能の改善状況を知るには、下剤服用量の増減を目安とするのが最適と考えられていますが、そのように下剤服用量を調査したデータは見たことがないのです。つまり、多くのデータでは下剤服用者とそうでない人とが混在しているため、ヨーグルトが本当に慢性便秘症の人の腸管機能を改善したかどうか、はっきりさせたことにはならないと私は考えています。

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