「S660」と「コペン」はその後も売れているのか ホンダとダイハツ、軽オープンの最新動向

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(左)ホンダ「S660」(写真:Honda Media Website)と、(右)ダイハツ工業copen(写真:ダイハツメディアサイト)

ホンダ「S660」とダイハツ工業「コペン」。いずれも軽自動車の2シーターオープンスポーツカーとして街中を走る姿が目立つクルマだ。そして、ホンダ「ビート」、スズキ「カプチーノ」、マツダ「オートザムAZ-1」といった、かつての軽スポーツカーを思い出す人も少なくないだろう。

相次いで登場した軽スポーツカー

バブル期の話だと勘違いされがちだが、「平成ABCトリオ」と呼ばれるAZ-1、ビート、カプチーノが各社から相次いで登場したのは、実はバブルがはじけてからのことだ。

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最初に登場したのは1991年5月のビート。次いで半年後の11月にカプチーノが、それから約1年後の1992年10月にAZ-1が発売された。あまりに奇抜だったAZ-1は1995年6月に4392台で生産終了と短命に終わり、ビートとカプチーノは軽自動車規格が改定となる1998年10月まで、それぞれ3万3892台と2万6583台が生産された。

その後、しばらく軽自動車の世界にスポーツカーらしいクルマが存在しなかったところ、今度はダイハツ工業が2002年6月に送り出したのが初代「コペン」だ。当時はスズキ「アルト ワークス」やダイハツ「ミラ アバンツァート」、三菱自動車「ミニカ ダンガン」などといった激ハヤの武闘派軽自動車もなりをひそめていた時代。くだんの「平成ABCトリオ」のときには沈黙していたダイハツが、なぜに今頃?という気もしたものだが、実はダイハツがコペンを手掛けた理由もまさしくそれが原点にある。

軽自動車のスポーツカーが不在の時代に現れたコペン(写真:ダイハツメディアサイト)
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