「不登校の理由は何?」後悔した息子への一言

泡を吹き、強いけいれんを起こす事態に

私だって不登校を経験し、そのつらさはわかっていたはずなのに、「きちんと子育てしなきゃ」という思いでいっぱいになっていた。次男のつらさを理解してあげようと必死になっていたことで、かえって次男を追いつめてしまっていたわけです。あの日のことを思い出すと、10年以上たった今でも胸が締めつけられますし、本当に申し訳ないことをしたと思います。

学校へ行かないが「ふつう」だった

次男が不登校をしたきっかけは、いじめでした。自転車を盗られたり、ゲームソフトを返してくれなかったり。叩かれたりすることもあったそうなんですが、笑いながら叩かれるため、本人もこれがいじめだとは思ってなかったみたいで。

そんな次男も今年で20歳になりました。今後についてどう考えているのか、気にならないと言えば嘘になりますが、本人を信用していますし、「あなたは何がしたいの?」と、あれこれ親が口出すことはしないように気をつけています。

――倉原さんは自身の不登校について、あらためてどう考えていますか?

学校へ行かなかったことを意味づけするというのは、難しいですね。学校へ行かなかったからこそ、いろいろな出会いや感動もあったし、自分で選んでいく責任についても学んだと思います。とはいえ、それを「よかった」という一言でひとくくりにしてしまうのは、ちょっとちがうなって。

ただ、学校へ行かないことが私にとっての「ふつう」だったんです。その積み重ねの先に今の自分があるので、不登校は私にとって自然なことだったんじゃないかなって思っています。

――ありがとうございました。

(聞き手・小熊広宣)

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