「不登校の理由は何?」後悔した息子への一言

泡を吹き、強いけいれんを起こす事態に

(写真:不登校新聞)

――その後、玖邑さんも不登校したわけですが。

小学校入学前は「僕は学校が楽しみだよ」ってよく言っていたんです。通っていた保育園には園庭がなかったので、広い校庭を走りまわるのを楽しみにしていたのだと思います。わが家は連れ合いも長男も不登校だったので「学校へ行くのも家に居るのもあなたの気持ちで決めていい」と言っていた手前、ちょっと驚きましたけど(笑)。

理由を話して

毎日楽しそうに通っていたんですが、小学2年生のとき、「学校へ行きたくない」と言い出したんです。そのときのことで今も後悔していることがあります。

「学校に行かないのはよいけれど、その理由はきちんと話しなさい」というのが連れ合いの考え方だったこともあり、学校へ行きたくない理由を毎朝聞いていたんです。でも、「行きたくない」の一点張りで。

ある日、次男の不登校をめぐり、私が自分の母親と大ゲンカしたんです。それを見ていた次男は夕食も食べず、泣きながら寝てしまいました。

そっとしておこうと思い、翌朝に部屋をのぞいてみたら、泡を吹いて強いけいれんを起こしていたんです。くちびるが紫色になった状態で私に向かって言うんです。「学校へ行かなくてごめんなさい」って。

急いで救急病院に搬送したので大事には至りませんでしたが、医師には「血糖値が下がっている。ただし、7歳の子が一食抜いた程度で起こるレベルのものではない」と言われました。

学校へ行く行かないの押し問答を毎朝していたことが大きなストレスになっていたんです。そのうえ、「お母さんとおばあちゃんがケンカをしている。お母さんをいつも困らせている。それもこれも自分が学校へ行かないせいだ」と、次男は自分を責めていたんです。「ごめんなさい」と申し訳なさそうに話す次男の姿に言葉が見つかりませんでした。

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