子どもが自動的に「本好き人間」になる仕掛け 10歳以上で読み聞かせが難しい子にも有効

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読み聞かせが手遅れな子を本好きにする秘策を紹介します(写真:real444/iStock)

前回、わが子を本好きにする方法として、読み聞かせを紹介しました。

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でも、すでに子どもが大きくなっていて「今さら読み聞かせは無理」という場合も多いことと思います。そういうときは、もうあきらめるしかないのでしょうか? いえ、いえ、そんなことはありません。読み聞かせ以外にも効果的な方法がありますので、今回はそれを紹介いたします。

子どもが好きな分野の本から入る

まず1つめは、子どもが好きな分野の本から入ることです。たとえばサッカーが好きで読書はあまりしないという子がいたら、サッカーに関する本がイチオシです。サッカーの歴史、サッカーの戦術、サッカーの練習方法、有名選手の伝記など、子ども向けの本がたくさん出ています。サッカー少年が活躍する物語もたくさん出ています。ネットで検索すれば、すぐ見つかります。もちろん、文字の本が無理なら漫画でもいいでしょう。

いわゆる本ではありませんが、専門雑誌もお薦めです。たとえばサッカーが好きな子ならサッカーの専門雑誌です。雑誌はビジュアルが充実していますので、本が苦手な子でも手に取りやすいという長所があります。また、雑誌はつい読みたくなるようなタイトルや見出しを上手につけてありますので、それに釣られて読み始める可能性が高いといえます。

中身もタイムリーなものが多いというのも長所です。話題になっている試合の分析と解説、有名選手のインタビューや名言録、有名監督のサクセスストーリー、新しい戦術の解説など、サッカーが好きな子なら興味深く読めるはずです。

専門雑誌に出ている情報や知識は、量的にも質的にもテレビなどよりはるかに優れているので、大いに勉強になります。サッカーが好きな子なら、プロの試合をよくテレビで見ると思いますが、ただ漫然と見ているだけの子も多いと思います。親がこういう雑誌を与えてあげれば、できたら一緒に読んで内容について会話をしたりにすれば、大好きなサッカーについてどんどん深掘りすることができます。

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