セクハラかそうじゃないのか曖昧すぎる境界

建前と内輪だけの本音が激しく引き裂かれた

どこが社会にとってリアルに守れることができる線なのか…(写真:maroke / PIXTA)

財務省の事務次官だった福田淳一氏が、セクハラ発言を理由として辞職することになった。続いて、TOKIOの山口達也「メンバー」も、女子高生にキスを迫ったことで、無期限謹慎に追い込まれ、契約解除となった。セクハラとそれに対する断罪が、ニュースとなって踊る。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

これらのニュースは、私を不思議な気持ちにさせる。公に向かっても言える建前と内輪だけの本音――社会がこの2つに激しく引き裂かれてしまったと思うのだ。

プライベートの場では持論を展開

1. まぁ、そんなん目くじら立てるなよという人々

この間、お友達のお家のホームパーティに行った。着くのが少し遅れたので、周囲はある程度お酒が回って、盛り上がっていた。私は疲れていたので、あまり話す気力もなく、自然と聞き役に回った。私の向かいに座った50代の男性は、セクハラについて持論を展開する。

「女っていうのは権力が好きなんだな、これが。お金が好きだって思われてるし、もちろんそういうのも多いけど、同時に権力も好きなんだよ。だから、地位のある男からのセクハラを嫌がるやつもいるけど、受け入れるのだって多い。多くの部下を顎で使うような男が、自分の性的な魅力に翻弄されるなんて、優越感をくすぐるじゃないか」

2. 絶対に許すべきでないという人々

ところが、テレビのコメンテーターは、みんな揃って大いに批判する。TOKIOの山口氏と女子高生の間に何があったのかは知らないが、「(キスくらいで)無期限謹慎処分なんて、厳しすぎ」と綴られたデビ夫人のツイッターは、予想にたがわず大炎上した。

プライベートの場ではなんと評されようが、パブリックな立場でセクハラを擁護するのは、今や難しい。

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