マツダ「CX-3」改良重ねてもパッとしない事情 「コンパクトでシャープだからこそ」の逆説

✎ 1〜 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 最新
拡大
縮小
今回は過去3回で手が加えられなかった箇所にも変更を施している(筆者撮影)

マツダは5月17日、コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」を一部改良(マイナーチェンジ)するとともに新たに特別仕様車「Exclusive Mods」を追加設定して予約を開始、5月31日に発売すると発表した。

【2018年5月17日19時追記】記事初出時、発売を5月17日としていましたが誤りでしたので上記のように修正しました。

CX-3のマイナーチェンジは4回目

2015年2月に登場したCX-3のマイナーチェンジは4回目。毎年、熟成を重ねてきたが今回は過去3回ではいっさい手が加えられなかったフロントグリルや18インチアルミホイール、リアランプなどエクステリアデザインの変更を施すとともに、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」に夜間歩行者検知機能「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」を追加した。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

走行性能面では、新技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ-ビークルアーキテクチャー)」を一部採用し、「滑らかで連続的な気持ちのいい応答性」と「滑らかで減衰感のある快適な乗り心地」を実現。サスペンションやシート素材を改良するだけでなく、マツダ独自の新開発タイヤを導入した。

このほかクリーンディーゼルエンジンは、排気量を従来の1.5Lから1.8Lにアップ。力強い走りを活かしつつも環境性能と実用燃費を改善するなど、一つひとつを挙げていくとキリがないほど、改良を加えた。

当初はマツダ初のクリーンディーゼルエンジン専用車として発売されたCX-3。マツダの発表によると発売から約1カ月後の累計受注台数は1万0076台を記録したが、勢いは長く続かなかった。日本自動車販売協会連合会(自販連)によれば、2016年8月には前年同月比42.7%減の991台まで落ち込んでいる。

次ページ同じクラスに挙げられるのは…
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT