東京で6畳以下「狭小賃貸」に住む人々の生活

「家賃6万円以下=15平米」も当たり前だった

【CASE1】ミニマリストに憧れて、物をごっそり処分しました-Naotoさん(20代男性)

1件目は東急東横線の某駅より徒歩3分ほどにお住まいのNaotoさん。玄関が開いて、部屋の中が見えた瞬間、その狭さに驚きのあまり、うっかり自己紹介を忘れたほどです(あとで気づいて名刺を渡しました)。両腕を伸ばしたら左右の壁に手が届きそう……なぜ、このような激狭ワンルームを選んだのでしょうか。

「以前暮らしていた昭島市からは職場が遠く、通勤負担が大きかったので、仕事の都合で都心方面へのアクセスが良い場所を選びました。狭い部屋を選んだというより、東横線沿線でこれだけ駅近だと家賃が高いので、結果的に狭くなったのですが、さほど不便は感じていません。この立地条件で家賃が約5万円ですから、破格だと思います」とサッパリとした様子のNaotoさん。

「基本的にお風呂に入って寝るだけ」

そういえば部屋もサッパリしています。そう、物がないんです。冷蔵庫すら置いていません。「昭島では2DKの部屋を弟とシェアしていたので、それなりに物もありました。でも1年ぐらい前にミニマリストの本を読んで感銘を受けたこともあって、この部屋に引越すときにごっそり処分しました。おかげで気分もスッキリしましたよ」とNaotoさん。物への執着をあっさり断ち切る潔さに脱帽です。

「外に出かけることが多く、食事も外食中心なので、この部屋は基本的にお風呂に入って寝るだけ。だから布団が敷けるだけの広さで十分なんです。以前は紙の本も結構持っていたのですが、今はすべてスマートフォンの電子書籍です。テレビもネットもスマホひとつで事足りますし、スマホケースにカードや部屋の鍵なども収納しているので、お財布も持ち歩かなくなりました」ミニマリストぶりが板についています。

物が置けない狭小物件を選んだことで、部屋の中で無為に時間をつぶすことなく、アクティブに暮らしているNaotoさん。家に居る時間が少ない人、趣味にお金をかけたい人にぴったりのライフスタイルかもしれませんね。

専有面積10.00平米の部屋は布団を敷くだけでいっぱい一杯の狭さ。「さすがにスマホがなければ今の暮らしは成立していませんね」とNaotoさん(写真撮影/宮崎 林太郎)
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