「危機感を持て!」と子を煽ってもムダな理由 勉強に身が入らない子に親がやりがちな失敗

✎ 1〜 ✎ 85 ✎ 86 ✎ 87 ✎ 最新
拡大
縮小
受験する予定なのに、まったく危機感がありません(写真:takuzero / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

中学受験をする予定の小4の子がいる母です。子どもが中学受験をしたいと言い出し、小2から勉強に取り組んできましたが、4年生になった頃から字が雑になり、あまり真剣に取り組まなくなってきた感じです。
塾にはキッチリ通い、宿題もキッチリやっています。家庭学習もやるのですが(親も一緒に学習しています)テストで字の雑さのせいで×を貰ってきても一向に直す気配なしで、次のテストでも同じことをやってしまいます。また危機感がなく、受験も何とかなると思っている節も多々みられます。話はするのですが、なかなか危機感を持って取り組んでくれません。どうしたら以前のように真剣に取り組んでくれるのか。アドバイス頂けたら幸いです。宜しくお願いします。
(仮名:川嶋さん)

やるべきことをやっているお子さんは立派だ

本人が中学受験をしたいということで小2から取り組んできたけれども、小4になって危機感がないというお話ですね。そして以前のように勉強に真剣に取り組んでもらいたいと思っていらっしゃるのですね。

この連載の記事一覧はこちら

それにしても、小4の現在でも日々しっかりとやるべきことをやっているお子さんは立派ですね。多くのご相談では、「うちの子はゲームばかりで勉強しない」「塾の宿題もままならない」などが一般的ですから、まずは現状のお子さんの状態は、客観的にみると大きな問題はありません。しかし、小2の頃と比べてテンションが落ちていると気になりますよね。その親が気にするというところから、大きな問題になってしまうこともあるので、川嶋さんには「2つのやめること」と「1つのやったほうがいいこと」について、お話ししたいと思います。

ではまずは「何をしたらいいか」の前に「何をやめたらいいか」のお話です。

次ページ1つ目のやめることとは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT