「自己判断」で仕事を決めるのは無意味すぎる 多くの社会人に会って話を聞くことが重要

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学生のときに選んだ仕事が自分にとっての一生ものの仕事であればラッキー程度に考えましょう(写真:さわだゆたか / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

こんにちは、現在3月に向けて就職活動している大学3年です。将来のことについてですが、就職活動をしている中で金融業界、特に銀行を志望しているのですが、それはただ「安定している」「お堅い職業だから」といった漠然とした理由で志望していて、何か自分の中でも腑に落ちません。
とは言っても就きたい職業も特にありません。自分としてはこれから40年、50年と働いていく中で、なるべくやりがいのある、自分の好きなことがしたいと思っております。
一時期本を読むのが好きで小説家になろうとも思いましたが、そのときの思い付きで、現在はさほどその気持ちもありません。
自己分析なども行っているのですが、向いている職業などもなく、漠然と就職活動でただ忙しい日々を過ごしながら、悩んでいます。どうかアドバイスをお願いいたします。
大学3年生 土井

まず、2つの前提を捨てよう

まずこの先40年もやる仕事が変わらないという前提と、安定している職業があるという前提を捨てましょう。

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そのうえで今現在の自分自身がベストと思える仕事をまずはやってみる。これに尽きます。

自分に合った仕事を探すという行為は永遠のテーマです。何も就職活動のときだけ考えればいいわけではなく、仕事を開始したとしてもつねに自分に合った職業や仕事は何かを考えるべきなのです。

これは自分要因と外部要因の双方からそういったことが求められる明確な理由があります。

まず、自分要因ですが、この先土井さんがいろいろと職業経験や社会人経験を通じて、現在見えていないであろう景色を見たり、現在まで会ったことのないような人たちに会ったりと、未経験の出会いがたくさんあります。

そういった経験や出会いを通じて人は成長するわけですが、この成長と同時に自分自身の考えや優先順位も徐々に変わっていくものです。

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