超タカ派揃い「トランプ外交チーム」の危険度

米朝首脳会談にちゃんと備えられるのか

次期国務長官に指名された元CIA長官のマイク・ポンペオ氏(写真:Leah Mills/ロイター)

トランプ米大統領は、ティラーソン国務長官とマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)を解任。ポンペオCIA(米国中央情報局)長官と外交タカ派のボルトン元国連大使が後任に納まった。これが意味するのは、米国安全保障政策の優先順位や態勢に重大な転換が起きているということだ。トランプ氏によって、ただでさえ危険になった世界はさらに危ないことになりかねない。

トランプ政権では、海外首脳への個人攻撃は日常茶飯事である。密接な同盟国への態度もころころ変わるので、ドイツのメルケル首相をはじめとする欧州の各国首脳は、米国との同盟関係はもはや当てにならないと見なしている。

ポンペオ、ボルトンの危機管理意識は?

その結果、米国が一方的に行った外交的な決定の影響を中和しようと、各国首脳は一段と抵抗を強めており、国際的な協調関係にもひびが入っている。米国がTPP(環太平洋経済連携協定)とTTIP(大西洋横断貿易投資パートナーシップ協定)から撤退したのは、その最も顕著な例だ。トランプ政権がこれらを“小国による陰謀”だとして一蹴しなければ、TPPとTTIPによって米国の世界的な指導力は一層強固なものとなったはずなのだが……。

こうした中で、ティラーソン氏とマクマスター氏は悪戦苦闘してきた。ティラーソン氏はろくな成果を上げることができず、彼の持つ内気さと傲慢さが致命的な組み合わせであることをあらわにした。フリン氏に急きょ取って代わったマクマスター氏は、トランプ氏と気脈を通じることができず、まったくのお手上げという感じだ。

対照的に、ポンペオ氏とボルトン氏はトランプ氏と意気投合しているのが見て取れる。ただ、2人の危機管理能力は未知数だ。米国の世界的指導力の低下を食い止める能力となればなおさらである。

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