46歳「明るいこじらせ女」が選んだ意外な伴侶 彼の言うことは95%「的外れ」だけど…

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「お見合いだと、なぜか相手の小さな欠点が目についてしまいます。」(イラスト:堀江篤史)

筆者は愛知県三河地方に住んでいる。都会に比べると、若いうちに結婚する人が多いが、40代の独身者ももちろんいる。少数派である分だけ孤独感や焦燥感は強いかもしれないが、県内の大手メーカーで正社員として働いている小倉利恵さん(仮名、46歳)はそんなそぶりは見せない。

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仕事に精を出す傍らに音楽や旅行、飲食などの趣味も満喫し、ときどき恋愛もしてきた。弾むような会話ができる美人でもある。

自分のことは「世の中に意外と多い、明るいこじらせ女子」と認識している。

結婚をすごくしたいと思ったことはなかった

「子どもは欲しかったけれど、結婚をすごくしたいと思ったことは今までの人生でありませんでした。親から何か言われたこともありません。父は体調を崩してから家にいて、母との仲はあまりよくありません。母と私はべったりで、母から頼りにされちゃってるなと感じたこともあります。実家の居心地がいいわけではないけれど、実家暮らしがあまりに長くて普通になっていたので、出ていくなんて考えたことがなかったんです」

利恵さんの実家がある地域は、三河地方の中でも濃密な地域共同体が残っている。近所の「世話焼きおばさん」が明るい美人の利恵さんを放っておくはずはなかった。

「友だちのお母さんです。勝手に心配してくれて、30代の前半に3回ぐらい無理矢理にお見合いをさせられました。全員、条件はいい男性でしたよ。信用金庫などの堅い職業で、私より3~5歳年上。私はたいてい相手から気に入られるんです(笑)。本当はそんなに家庭的じゃないけれど家庭的に見えるらしいし、適当に話もできるからだと思います」

しかし、利恵さんはことごとく断ってしまう。こじらせ女子だからだ。

「お見合いだと、なぜか相手の小さな欠点が目についてしまいます。話し方、しぐさ、顔、身長などです。どんどん減点していき、気持ちが引いてしまいます。結婚前提じゃない友だち関係は違いますよ。加点方式で相手のいいところを見つけることができます」

このままお見合いを続けていたら相手の男性にも世話焼きおばさんにも迷惑をかけてしまう。利恵さんは「私にはお見合いは無理」と見切りをつけた。

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