カツ丼7回で腹囲が1cmも太くなるカラクリ
ご飯を少し減らすと腹周りはすっきりする

食事の工夫で体につく脂肪は減らせる
健康を維持するには肉も脂肪も摂取する必要があるけれど、食べ過ぎてはいけません。家庭で肉を食べるときに、余分な脂肪をおさえるための工夫はあるでしょうか。
肉は部位によって脂肪の量が違い、同じグラム数でくらべると、ふちに脂身が付いたロース肉にはヒレ肉の5倍以上の脂肪が含まれています。そのため、通常の大きさのローストンカツが460キロカロリーあるのに対して、ヒレカツは270キロカロリーです。こんなに違うのですね。
鶏肉の皮も同様で、皮の裏に付いた脂が肉全体のカロリーの半分を占めています。肉の脂身も鶏肉の皮も、調理の前に半分くらい切り落としましょう。
肉に限らず、揚げ物はあまり小さく切らずに揚げるほうがよいのです。食材を小さく、薄く切るほど油と触れる表面積が増えて、そこから吸う油の量が増えます。たとえば食材を大きいまま揚げた天ぷらと、かき揚げをくらべると、かき揚げのほうが食材が細かく切ってある分、油をたっぷり吸っています。
さて、ここで問題です。ロース肉とヒレ肉に含まれる脂肪の量に5倍の差があるのに、トンカツにすると、カロリーが2倍も違わないのはなぜでしょう?
答えは衣が油を吸うからです。これが揚げ物のやっかいなところで、ロースであれ、ヒレであれ、揚げると衣が130キロカロリーくらい油を吸います。このとき吸う油の量は衣の厚さで変わり、しっかりした衣をつけるフライがもっとも多く、天ぷら、唐揚げ、衣を付けない素揚げの順に少なくなります。