敦賀市が気動車「キハ28形」を購入のワケ

かつて小浜線を運行していた

鉄道フェスで展示されたキハ28形。観光拠点化を目指す金ケ崎での設置に向けて敦賀市が予算計上した=2017年12月、福井県敦賀市きらめきみなと館駐車場(写真:福井新聞)

福井県敦賀市は2018年度一般会計当初予算案にかつて小浜線を運行していた気動車「キハ28形」と同型の車両購入費831万円を計上した。鉄道遺産を活用して市が観光拠点化を目指す金ケ崎に設置し、集客力の強化につなげたい考え。

購入費を計上したキハ28形は1968年に富士重工で製造された急行形気動車。「キハ28 3019」として福知山など北近畿地区を中心に運行していた。2000年に廃車となり以降は鉄道イベントで展示されるなどしてきた。解体決定後に鉄道車両など輸送のアチハ(本社大阪市)が買い取り保管してきた。

当初、市は豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」車両の譲渡をJR西日本に求めていたが、法規制などで困難なため部品に変更。食堂車テーブルや外観エンブレムなどを譲り受ける協定を結んだ。

鉄道フェスで展示され好評

今回は、昨年末の鉄道イベント「つるが鉄道フェスティバル」で、アチハからの協賛でキハ28形が展示され好評だったことや、金ケ崎周辺の活性化を探る施設整備計画策定委員会などで敦賀ゆかりの鉄道車両の購入を求める意見があったことなどから購入を決めた。

鉄道フェスは前年の5400人を上回る8500人の来場者があった。また、キハ28形について、会場の寄せ書きにはかつて小浜線で乗ったことを懐かしむ意見や、貴重な車両の展示を感謝する言葉があった。

施設整備計画策定委で県は、JR敦賀駅構内にあった転写台の移設や休線となっている敦賀港線の一部を使ってSL(蒸気機関車)を走らせることを検討。

キハ28形の活用については同策定委で検討することとなっており、来場者の休憩所にする案などがある。キハ28形など古い気動車の活用事例として全国では観光列車に使われたりしているという。

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