「確定申告」節税のための支出の大いなる誤解
単なる無駄遣いに終わったら本末転倒だ
余談ですが、実はこれ、中小企業でもよく見られる症状。節税の名の下に、お金をたくさん使ってみたものの、結局は節税額以上の無駄遣いに終わってしまうことが実際にあるのです。
「節税」という言葉にはそれだけの魔力があるということかもしれません。
日常に溢れている「お得」以上の無駄遣い
ところで、これに似た現象は「節税」以外の場面でも生じるものです。
「3000円以上購入したら駐車料金(500円)が無料!」
「年間100万円以上の買い物で、ポイント還元率1%アップ!」
など、もっと使うともっとお得、といった誘い文句は、日常のそこここに溢れているような気がします。
もちろん、それを楽しむのもよし。
ただ、冷静に計算してみなければ「お得」以上の無駄遣いになってしまう可能性を忘れないようにしてください。
まずは、税金を納めるのは嫌などと感情的になる前に、自分の税率を知り、自分がどれだけの税金を納めているのか把握してみてはいかがでしょうか。所得税だけなら源泉徴収票ですぐにわかります。
その上で、特定支出があれば控除したり、iDeCoやふるさと納税などの制度を利用したり、税金の使い道をチェックしたりすることで、結果的に節税につながっていく、というのが健全な道筋ではないかと思います。
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