オンリーワンの海外旅行をオーダーメイドで 知られざる､世界のラグジュアリートラベル
今やスマートフォンさえあれば世界中のあらゆる情報が手に入る時代だ。しかし、人と人がつながることで得られる情報や安心は、コンシェルジュが生み出す価値の一つと言える。
ゼロベースから海外旅行を提案する
コンシェルジュに求められるのは知識や情報だけではない。「対応力や想像力、そして創造力を発揮していかなくてはご満足いただける海外旅行をご提案できません」と柿本氏。
二通りあるオーダーメイドの、もう一つは、目的地も含めて白紙の状態から旅をプランニングし、提案するケースだ。
「ロイヤルロード銀座では、お客様ごとに専任コンシェルジュがつきますので、私どもからお客様にご提案することも少なくありません。その場合は、お客様が発せられた言葉から想像を膨らませてご提案することになります。その点、私どものお客様は経営者の方が多く、人に任せることや要点を伝えることが上手な方が多いと思います」（柿本氏）
「担当させていただいたお客様の情報はすべて、次回のご旅行提案のために蓄積しています。旅行の感想をお聞きした際、『今回、妻の買い物に付き合ったから、次は僕の靴を探したいな』といったお話が出てきたら、すぐに海外旅行のプランに仕上げてご提案します。『お客様なら、ロンドンのこのブランドはいかがでしょうか』などとお伝えするのです」（小泉氏）。
コンシェルジュとともにオーダーメイド旅行を支えているのが、世界各地のJTB支店のマネージャーたちだ。
旅のプランニングはもちろん、快適な旅を演出するうえでも現地スタッフとの緊密な連携が欠かせません。
「現地スタッフは私の企画に対してより良いアイデアを提案してくれることもあります。各地のホテルにも十分な人脈を持ち、インターネットでは得られない、生きた情報を提供してくれます」（小泉氏）。
その人の好みや価値観を汲み取り、オリジナルの旅を作り上げるオーダーメイド旅行。クルーザーをチャーターして地中海を航海したり、定期便の少ない場所にプライベートジェットで行き来したり。そんな楽しみ方も、オーダーメイド旅行なら可能だ。
「お客様により価値のある海外旅行をご提案させていただくことができれば、うれしいですね。海外のセレブが体験しているようなラグジュアリートラベルを日本の方々にもご紹介していきたい」と柿本氏は語る。
プロならではのプランニングとオペレーションが発揮される、安心で快適なオーダーメイドの海外旅行。ラグジュアリートラベルの新たな選択肢として、今後ますます注目されていくことだろう。
