「エモい」女の子が自分から絶対言えない本心

「カワイイ」だけじゃモヤモヤは満たされない

二つ目はリアリティです。「エモい」女の子は、「ややこしいけど等身大の自分を認めて肯定したい」と思っています。つまり、表面を美しく取り繕っているものでなく、今の自分と同じようにリアリティのあるものを求めています。例えばコスメレビュー情報なら、聞こえのいい言葉ばかり並んだ雑誌のレビューよりも、ちょっとトゲがあっても自分にとってリアリティのある個人のSNSアカウントのレビューのほうが、彼女たちにとっては有益なのです。ここでいうリアリティは、情報の信頼性という意味だけでなく、“感覚としての現実味”という意味を含みます。

最後は、自分を切り分けられる複数の世界。女の子は常にカワイくいられないといいましたが、逆も同じで、常にモヤモヤと気持ちが落ちているわけでないのです。自分の中にある複数の顔を使い分けていきたいというのが3つ目のキーワードです。

悩んでもがいているありのままの姿を認めてほしいという気持ちはありながら、それは必ずしも相手にとって有益なことではないことは、彼女たちも分かっています。だからこそ自分の居場所を、どこかに持っていたいという気持ちがあるのです。

では、このキーワードを念頭においたとき、彼女たちのニーズに現状で答えられているものは何だと思いますか。

Twitterとインスタストーリーに生息する

「切り分けられた複数の世界」をつくることができるSNSという空間

エモい女の子たちがいま自己を発散させ、そして情報を得たり共感しているのはSNSです。そして特によりどころとしているのは「Twitter」と「Instagramのストーリ―機能」でないかと考えています。

この2つのSNSはアカウントを複数作ったり、共有する範囲を制限することができます。そこで“「エモい」瞬間を許容してくれる範囲、具体的には知人は誰も知らない、もしくは悩んでいるも受け入れていると信用できる友人だけが知るアカウントを作り、発信の場としています。まさに前述の3つ目のキーワード「切り分けられた複数の世界」を作ることができます。

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