渋谷の闇が招いた18歳少女の乳児殺人容疑

「子どもが子どもを育てる」異常の中で起きた

女性:「3日間で終わらず、いつまで面倒をみればいいのかと多少の不満がありました」

弁護人:「積極的に面倒をみたい気持ちは」

女性:「ありません。自分の子どもではないから」

女児が部屋に来てから「JKリフレ」の営業はできなくなり、女児の母親が生活費を出した。母親は帰宅しなくても時折、オムツや粉ミルクなどが入ったポリ袋を玄関ドアにぶら下げた被告らはミルクを哺乳瓶で与え、オムツを換え、入浴もさせていた。

共同生活が始まってから2カ月後の10月4日、同居の男性が逮捕され、部屋で暮らすのは17歳の少女二人と母親だけに。「子どもが子どもを育てる異常な状態」(弁護人)となった。

女児を置いて外出するようになった

その後、以前ほど生活費が入らなくなり、被告と同居の女性は小遣いを稼ぐため、女児を置いて外出するようになった。寝ている女児に哺乳瓶をくわえさせ、泣き声が周囲に響かないよううつぶせ寝にした。オムツは臭いが、においがきつくなれば換える程度になった。

被告人質問。

検察官:「女児の口をふさいだり、首を絞めたりしたのか」

被告:「はい、口と鼻をふさぎました。首は絞めていません」

検察官:「なぜやったのか」

被告:「ストレスがすごいたまっていたので、そういう行為に至った」

被告と同居女性は、女児を殴ったり、蹴ったりしたほか、ハンカチを口に入れ、水風呂に沈めた。苦しむ表情を写真に撮った。

10月20日ごろには呼吸ができなくなるまで口をふさいだ。被告が人工呼吸と心臓マッサージをして、女児は息を吹き返したという。

弁護人:「どう思った」

被告:「やり過ぎたと思いました。このまま世話しているとイライラするので、面倒をみるのはやめようと決めました」

10月23日、女児は3カ月健診のため母親と部屋を離れた。体重は4624グラム、身長57.5センチ。発育に問題はなく、女児は29日の夕方、再び二人に預けられた。そのころ、母親と被告との間で「遅くても翌週には託児所に預けられるようになんとかします」「あれ? 明日じゃなかったの?」「預けるお金がない」「そゆことか」というメッセージの履歴が残っている。

次ページ帰宅し、うつぶせ寝から仰向けに戻そうとすると…
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