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武蔵大学

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2021.11.5

Musashi University
武蔵大学

新設の国際教養学部で、ロンドン大学の学位に挑戦 「ゼミの武蔵」が世界水準で展開するグローバル教育

少人数教育に定評があり、
「ゼミの武蔵」として知られる武蔵大学。
2022年に新たに国際教養学部を開設する。
設立当初から教員を海外に派遣するなど、
強いグローバル志向を持つ大学として、
今、改めて「国際教養学部」を置く意義と、
その特色を聞いた。

制作:東洋経済ブランドスタジオ

学長メッセージ 学長
山㟢 哲哉

伝統の少人数教育をいっそう強化
受け継がれる国際的視点

日本屈指の実業家として知られる根津嘉一郎。彼は渡米事業団の一員として米国視察を行い、教育の大切さを実感したという。そして1922(大正11)年、日本初の私立七年制高校となる、旧制武蔵高等学校を設立した。

建学の際に掲げた三理想、「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「世界に雄飛するにたえる人物」「自ら調べ自ら考える力ある人物」は、1949(昭和24)年に誕生した新制武蔵大学にも引き継がれている。武蔵大学の学びのルーツについて、山㟢哲哉学長はこう語る。

「初代学長の宮本和吉と鈴木武雄経済学部長は、もともと前の赴任校で少人数教育に精通しており、武蔵大学にもこれを取り入れました。以来、少人数ゼミ教育は当校の教育の基本です」

当初から教員向けに海外研修を実施するなど、つねに国際的視点を持ってきた武蔵大学だが、近年改めてグローバル教育体制に力を入れているという。

山㟢 哲哉

グローバルな視点を持ち、
身近な場で実践できる人材に

「以前から人文学部を中心に留学や、研究者の招聘を行ってきましたが、このたび、全学部のグローバル化に向けて本格的に動き始めました。2015年には、経済学部でロンドン大学と武蔵大学とのパラレル・ディグリー・プログラム(PDP)を始めました。これは日本初の試みで、3期生からは10名がロンドン大学の学位を取得しています。さらに、2017年からは人文学部でグローバル・スタディーズコース(GSC)、社会学部でグローバル・データサイエンスコース(GDS)を開いています」

授業人数を徹底的に絞っているPDPをはじめ、GSCやGDSにも、言語の壁や対話不足を解消する少人数ならではの手厚いサポートがあり、同校の強みを発揮してきた。そして2022年、国際教養学部が始まる。

「国際教養学部にPDPとGSC英語プログラムを組み入れ、経済学部と人文学部には新たなグローバル科目を設置します。社会そのもののグローバル化が進み、まさに世界に雄飛する人物が求められる中、国際教養学部をはじめとする本学の学生には、まずは今いる身近な場所からグローバルな視点で見つめ直し、それぞれの地で実践できる人になってほしいです」

国際教養学部 国際教養学部長
(2022年4月就任予定)
東郷 賢 教授

東郷 賢

教員の60%が外国出身
異文化交流と「世界水準」の授業を

2022年に誕生する国際教養学部は、パラレル・ディグリー・プログラム(PDP)を組み入れた経済経営学(EM)専攻とグローバルスタディーズ(GS)専攻の2つで構成される。国際教養学部長就任予定の東郷賢教授は、その学びについてこう話す。

「EM専攻のPDPでは、入学時に高校の教科書レベルの数学が身に付いてさえいれば、4年間の体系的な学びを経て、ロンドン大学の学士号を取るまでに成長できます」

そう言い切れるのは、東郷教授がこれまでのPDP受講生をじかに見守ってきたからだ。入学後の2カ月で英語を集中特訓し、PDPの受講条件であるIELTS Overallスコア5.5(各項目5.0)以上を目指す。厳しい条件に思えるが、武蔵大学入学後の英語研修を経て9割以上の生徒がクリアするという。英語と日本語の双方で経済を理解し説明できるようになるため、外資系企業で活躍する卒業生が多い。

東郷 賢

一方GS専攻では、多様なバックグラウンドの人と交流して異文化を体験し、地球規模の課題に貢献できる人材育成を目指す。

国際教養学部の特徴は、外国出身の教員が60%を占めること。さまざまな言語的・文化的背景に触れるのはもちろん、海外学生の常識にのっとって1日2~3時間相当の予習復習が課される。これは日本の学生の2〜5倍以上といわれており、まさに「世界水準」のプログラムが展開されるのだ。さらに教員1人に対し入学定員は5人と、武蔵ならではのきめ細かな指導環境が整えられている。

「卒業生が第一線で思う存分活躍できるよう、大学の教育はつねに10年先を見据えています。変化のスピードが速い今、どの業界でも日々のアップデートは欠かせません。国際教養学部は勉強漬けの4年間になるでしょう。しかし、『大学4年間で、これを達成した』と言える明確な成果が得られることは確かです。社会人になっても学び続けなければならない時代を生きる皆さんに、本学で学び方の基礎と学ぶ習慣を身に付けてほしいです」

授業の様子

勤務先:Infosys Limited
(8月23日現在)
経済学部 経営学科
2020年9月卒業
パラレル・ディグリー・
プログラム(PDP)履修
※2022年4月からEM専攻

多国籍IT企業でも通用する
ロジカルな文章力が鍛えられた

私は、インドに本拠地を置く多国籍IT企業の日本オフィスで、サポートエンジニアとして働いています。急成長中の企業とともに、自分の成長も実感する日々です。海外のお客様とのコミュニケーションでは論理的な説明が求められますが、PDPで無駄のないロジカルな文を書く練習を積み重ねたことが自信につながっています。ロンドン大学の授業で培った英語力や、さまざまな国の人と交流するコミュニケーション力なくして、今の業務は務まらなかったと思っています。

勤務先:星野リゾート
(8月23日現在)
人文学部 英語英米文化学科
2021年3月卒業
グローバル・スタディーズ・
コース(GSC)履修
※2022年4月からGS専攻

広い視野で社会を捉えるように
国際理解が仕事に生きた

現在従事しているフロント業務や接客では、武蔵で養った英語力や国際理解が役に立っていると感じます。今の私に最も生きているのは、全授業英語のGSCと、オーストラリア留学です。外国籍の教授による日本文化の授業や「国際村」(学内の異文化コミュニティー)で、改めて日本の魅力に気づけたことも大きいですね。今後は、ゼミで取り組んだSDGsやジェンダー、海洋プラスチック問題から学んだように、広い視野で社会や環境を捉えて、地球規模の課題に当事者意識を持って貢献したいです。

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経済学部 教務委員長
山﨑 秀雄 教授

海外就業体験と課題解決型授業を通し
激動の未来に挑むグローバル視点を育む

2022年度、経済学部は2つのグローバル科目「海外インターンシップ」「グローバル企業研究」を新設する。前者では経済発展が著しいアジアを中心に現地で就業体験を行い、後者では海外展開する企業の課題に学生チームで取り組む。いずれも、グローバルなビジネスの現場に触れる実践的な内容だ。今年度、2つの科目の準備を担当する山﨑秀雄教授は、開講の狙いをこう語る。

山﨑 秀雄

「『海外インターンシップ』は、現地に2週間程度滞在し、ビジネスを体験する中で戦略やマーケティングを学びます。現地の人と協力して市場調査などに取り組む機会もあるので、英語がもっとできたらという気持ちも強まるでしょう。こうした経験を通じて、グローバルなビジネスを実践的に学ぶと同時に、英語を主体的に学ぶ意欲も高めてもらいたいと考えています。それはまた、海外と日本との価値観やニーズの違いを肌で感じ取る機会にもなると期待しています。

※状況により延期もしくはオンライン実施となる場合があります。

『グローバル企業研究』では、企業が抱える課題に対し、PBL(課題解決)型授業で実際に解決策を提示します。例えば日本の製品や技術を海外に展開する方法などを模索する過程で、グローバルな視点での経済活動やマネジメントを学んでほしいと考えています」

これらの科目は1年次から履修できる。入学後早々にグローバルな観点から実践的にビジネスを学ぶことは、「英語がさらに上達すればビジネスで活躍できるフィールドが大きく広がる」と今後の学びへの思いを強くするきっかけにもなると期待される。自ら調べ自ら考える力や、新たな課題に直面した際の判断力を鍛えるこの2科目は、激動の時代に活躍できる強いグローバル人材を育むだろう。

海外フィールド実習の様子

深く議論できるゼミ仲間との出会い。
インドで環境問題への意識も高まる

経済学部 経済学科 4年

小学生の頃から社会問題に関心があり、途上国について経済面から学ぶために開発経済や国際経営を扱うコースを選びました。1年次から経済学の基礎やグローバルな課題を研究できるゼミに所属し、社会的課題への意識が強い仲間とSDGsや貧困をテーマに議論できたことは何よりの財産です。海外フィールド実習で訪れたインドにおいて環境問題を目の当たりにしてから、ごみ問題への関心が高まり、ゼミでは廃プラスチック対策について研究しました。卒業後は環境問題をITで支える企業に入社します。最初は自分に自信がありませんでしたが、深く語り合える仲間と親身にサポートしてくださる先生のおかげで、自分がやりたいことに積極的に飛び込む勇気を持つことができ、充実した学校生活となりました。

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人文学部 人文学部長
黒岩 高 教授

人々を俯瞰的にグローバル視点で見る
学科横断型の新プログラム

英語英米文化、ヨーロッパ文化、日本・東アジア文化の3学科からなる人文学部には、2022年度、2つのグローバルプログラムが新設される。外国語運用を特訓する「グローバル・チャレンジ(GC)」と、物事を俯瞰的に捉える目を養う「グローバル・ヒューマニティーズ(GH)」だ。

「GC」は各言語のレベルを伸ばす強化プログラムで、所属学科に限らず好きな言語を選択できる。基本的に、所属学科の言語では現地の大学に留学し、帰国後に、その言語を文献や要旨に使用して卒業論文を書くレベル、それ以外の言語では幅広い話題で具体的な会話ができるレベルの語学力の習得を目指す。

※英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国・朝鮮語

黒岩 高

「英語は、オールイングリッシュの授業を理解し、活発に発信する力を鍛えます。所属学科のフランス語やドイツ語は欧州語学力指標CEFRで準上級のB2程度、中国語は中国語検定試験2級以上などを目標に、日常会話にとどまらず意見交換ができる力を身に付けます」と人文学部長の黒岩高教授は話す。「武蔵大生の卒業論文はレベルが高い。着眼点の秀逸さ、分析力、調査能力、表現力、構成力、いずれの基準も高く設定されていますが、難易度が高い半面、語学運用力を含めさまざまな力を伸ばせます」。

「GH」は、学科横断型の講義やワークショップを通じて地域を越えた俯瞰的な物事の見方を学ぶ。望月ゆか教授はこう説明する。「資料分析やフィールドワーク、芸術批評などを取り入れています。人文学は、文献を基礎に独自の思考方法で人間・社会について考える学問。高度なリテラシー能力を養い、卒業時には成長した自分を実感してください」。

言語を通して幅広い地域への理解を深める新プログラムで、グローバル市民の育成を目指していく。

授業の様子

自分の意見を伝える力がついた。
先生のきめ細かな指導も魅力

人文学部 ヨーロッパ文化学科 4年

高校の授業をきっかけにフランスに興味を持ち、フランス語を実践的に学べるGSCと留学制度にひかれて武蔵大学に進学しました。少人数授業の魅力は、受け身ではなく主体的に学べるところです。授業は学生同士の議論で進むのですが、フランスの文化や社会問題についてフランス語で意見交換する中で、自分の意見を積極的に発信する力が身に付いたと思います。議論をコーチングしてくださる先生には、言葉の使い方や伝え方をきめ細かく指導していただきました。2年後期からの半年間はフランスの大学に留学し、現地の学生との議論を通してさらに語学力を磨くことができました。GSCと留学で得た経験は就活での自信につながり、自主性や臨機応変な対応力もつきました。

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社会学部 GDSコース主任
垂見 裕子 教授

英語力×データ分析力を鍛え、
社会の未来を切り開く人材へ

ビジネス分野でAIやビッグデータの活用が進む昨今、社会学部はデータサイエンティストの需要増を踏まえ、2017年にグローバル・データサイエンスコース(GDS)を設立した。「新時代の世界共通言語であるデータと英語を4年間学び、グローバルな視点で自分の社会について考え、分析する力を習得するコースです」と話すのは社会学部の垂見裕子教授。具体的な特徴を次のように説明する。

垂見 裕子

「1年次には、英語で社会学の理論や概念を学び、英語で社会問題をディスカッションします。また6週間の海外研修で、早期の英語コミュニケーション力向上と、多様な価値観の中で自分の殻を破ることを目指します。2年次からはデータサイエンスに重きを置き、情報処理や社会調査の授業を通して本格的なデータ分析の手法を習得します」

※状況により延期もしくはオンライン実施となる場合があります。

2年次に大手総合広告会社のADKマーケティング・ソリューションズから消費者調査データの提供を受けて、実践的な分析力を養う授業もコースの魅力だ。リアルマーケットでデータを扱うビジネスパーソンに、先進のデータ分析を学べる機会とあって、この授業が将来のキャリア形成につながる学生も多いという。社会学では、個人の問題と捉えられがちな事象の背景にある社会の構造や制度、規範を考察し、実証する。

「データ分析に必要なのは統計学の知識だけではなく、どのような問いを立て、結果をどのように解釈するのかという、社会に対する関心や洞察力です。数学が苦手でも、社会学に興味のある学生なら面白みを感じることができると思います」

多くの人が交ざり合う世界では共通言語が欠かせない。それが英語であり、データでもある。独自の着眼点と分析力を磨き、より説得力をもって人を動かせるグローバル人材は今後ますます渇望されるに違いない。

授業の様子

世界共通言語のデータと英語を武器に
メーカーの国際部門で活躍したい

社会学部 メディア社会学科 4年

大学では教授からじかに指導を受けたく、教授と学生の距離が近い「ゼミの武蔵」に入学しました。GDSを選択したのは、近い将来、データが世界の共通言語になると考えたからです。印象深い授業は、企業のビッグデータを扱う「データサイエンス応用」。私は「ファッション意識と利用路線」というテーマで分析を進めましたが、データは数字の羅列ではなく人の生活そのものだと気づき、興味が深まりました。1年間のオーストラリア留学では、統計学やプログラミングの授業を積極的に履修しました。語学力とデータ分析力に加え、コミュニケーション能力も高めることができ、就活でもIT企業やメーカーなどから多数内定をいただけました。卒業後は森永製菓に入社予定です。大学での学びを生かしマーケティング部門で経験を積み、いずれは国際部門で海外に自社製品を広めたいです。

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お問い合わせ

武蔵大学

東京都練馬区豊玉上1-26-1
入試課 03-5984-3715

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